貢さん、やっぱり大好き 結城由紀子 (著) 青志社 (2022/9/10) 1,650円

テレビの人気料理家結城貢のがん死。

闘病7カ月を記録した妻のやわらかな筆致からあなたは何を読み取るか

夫婦愛を描いた秀作!

帯に直筆推薦コメント
人気アナウンサー 安住紳一郎
先生の優しいダミ声が耳元でよみがえりました。
さようなら
スタジオさん お返しします。

結婚したら苦労があった。
気の合わないこともあった。
でも、今はしみじみ出会えてよかった。
この人柄でよかった、と思えている。
結城由紀子

「料理は愛情!」のキャッチフレーズで知られ、フジテレビ、オールナイトフジの「結城先生の真夜中のお料理教室」や「夕食ばんざい」などに出演し、人気を博した料理研究家、結城貢さん。

TBS「ドリームプレス社」では、人気の安住紳一郎アナとコンビを組み料理を指南する「出張!お料理虎の穴」に出演、安住アナに小言を言ったり、見事にかわされたりと、お茶の間の人気者でした。
その結城貢さんが今年の4月24日、直腸がんのため81歳で亡くなりました。(編集部より)

本書は、令和三年九月十六日に直腸がん手術の日から、貢さんが亡くなる令和四年四月二十四日までの七か月間を綴った日記です。

日記など小学生の頃に興味半分で書いた程度で、私には無縁のものでしたが、日記を書き、般若心経を唱え、近所の熊野神社に毎朝お参りして手を合わせることで気持ちの平静さを保つと同時に、私は最後まで貢さんが死ぬとは思っていなかったので、(日記につけておいて、どれほど貢さんが頑張ったか、どんな思いで私が過ごしたか、貢さんが元気になったら二人で一緒に読もう)
という気持ちで綴っていったのですが、途中から辛さのはけ口として書いていくようになったのです。

でも、一行たりとも一緒に読むことなく貢さんは八十一歳で逝ってしまいました。

わずか七か月間の日記ですが、読み返してみて、私たち夫婦の結婚生活三十四年間が凝縮されています。直接二人に関係ないことを綴った日の日記は省略させていただきました。

つたない日記ですが、夫婦とは何か、命とは何か、生きるとはどういうことなのか、そして料理家として人気の時代を過ごした結城貢の素顔を読み取っていただければ望外の喜びです。
「はじめに」より

結城 貢(ゆうき すすむ)
1940年(昭和15)8月6日、満州・旅順生まれ。
小学校から高校まで香川県で過ごす。1959年(昭和34)日本大学経済学部入学。
大学卒業後、證券会社で3年間サラリーマン生活を送ったあと料理家の道へ。
ロシア料理店で修行後、1977年(昭和52)原宿に「レストラン結城」をオープン。
やがて料理の味と頑固親父のキャラクターが各テレビプロデューサーの目に止まり、フジテレビ、オールナイトフジの「結城先生の真夜中のお料理教室」や「夕食ばんざい」、TBSテレビの「ドリーム・プレス社」他、多くの料理番組を持ち一躍茶の間の人気者に。
女優だった由紀子夫人とは1989年(平成元)11月26日結婚。
2022年(令和4)4月24日、がんにより逝去。享年81。


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