特殊清掃人グレイス・マクギルと孤独な死者たち C.S.ロバートソン (著)/菅原美保 (翻訳) 小学館 (2026/2/6) 1,254円

唯一無二、推測不可の傑作ダークミステリー。

〈それがわたしの仕事。わたしは孤独死の後始末人なのだ。〉

グラスゴーに暮らし、孤独死のあった部屋の特殊清掃を仕事としているグレイス・マクギルは、

現場を忠実に再現したミニチュア模型を作ることで長い間気づかれなかった死者の心に寄り添いつつ、

自身の心の均衡を保っていた。

そんななか、担当したばかりのふたつの現場にある繋がりを見出した彼女は、独自の調査に乗り出す。

やがて、半世紀以上前に起きた未解決事件に辿り着くが……

唯一無二、予測不可能、とびきりシニカルで最高にスリリング。

スコットランドを席巻するベストセラー作家による、傑作ダークミステリーが満を持して日本に上陸!

一人世帯が全世帯の三分の一を占める日本で、大きな社会問題となっている孤独死。

スコットランドが舞台の本作の主人公グレイス・マクギルは、

孤独死のあった現場の清掃、いわゆる「特殊清掃」を仕事にしてしています。

読みながら、清掃場面の克明な描写に惹き込まれながらも、

なぜ死者はたった一人で死ななければならなかったのか、

なぜ何週間、何ヶ月も誰にも気づかれなかったのかと、

改めて孤独死を生む背景について考えさせられます。

一方、グレイスの独特なキャラクターとそこから生まれるシニカルな語りは、

読み進めるうちに不思議と癖になり、

気づくと彼女の視点と一緒に作中の「謎」に夢中になって……と思いきや、

この小説、決して一筋縄ではいきません。

ぜひ、著者のたくらみと仕掛けに驚いてください。

そして、本作が生まれるきっかけとなったのが、実は日本で活動する遺品整理人の小島美羽さん。

本書のカバーには、小島さん制作の孤独死現場のミニチュア模型を使用しています。

日本と本国スコットランドのコラボレーションが実現した本書を、ぜひお楽しみください。


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