首なし晩餐 スローライフ警視の事件簿 櫛木理宇 (著) 文藝春秋 (2026/4/7) 924円

キャリア警視の眸巳が兄姉と共に、キャンプや料理を楽しみつつ凄惨な事件に挑む。

日常の温かさと捜査の緊迫感が光る物語。

【あらすじ】
若きキャリア警視である佐桐眸巳(さぎり ひとみ)は、将来を見据えた“殿様修業”として、地元の新崗(にいおか)県に警察署長として赴任します。週末は兄姉と同居し、一緒に手の込んだ料理を作ったり、キャンプに出かけたりと、穏やかで心満たされる「スローライフ」を送っていました。

しかし、そんな美食と家族愛に溢れた温かい日常の裏で、街を震撼させる凄惨な連続殺人事件が発生します。穏やかな日々やほのかな恋愛模様と、目を覆うような猟奇犯罪の緊迫した捜査。決して交わるはずのない二つの世界が、眸巳の周りで交錯していきます。

【本作の魅力・見どころ】

究極のコントラスト: 『死刑にいたる病』などのサイコサスペンスで知られる著者の持ち味である「背筋が凍るような猟奇的事件」と、タイトルにもある「心温まるスローライフ」という両極端な要素が見事に融合しています。

シズル感あふれる美食描写: 兄姉との生活のなかで登場するキャンプ飯や手料理の数々が魅力的で、凄惨な事件の合間に読者の心をホッと癒やしてくれます。

等身大の主人公: キャリア組の署長というエリートでありながら、休日は家族と過ごし、時にほのかな恋に思いを馳せる眸巳の人間味あふれるキャラクター性も本作の大きな魅力です。

凄惨なサスペンスのスリルと、心温まる日常ミステリの癒やしを一度に味わえる、これまでにない新鮮な読後感を楽しめる一冊です。

首なし晩餐 スローライフ警視の事件簿
首なし晩餐 スローライフ警視の事件簿
櫛木理宇 (著) 文藝春秋 (2026/4/7) 924円
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