
もうあかんくなったら、読んでください。
家族が終わりそうなので、あなたに頼みたいことがあります。
母・ひろ実の大手術を機に、家族の日常が一変する。
タイムスリップした祖母は、冷蔵庫にある食材をひたすら醤油で煮込み、同じ味にした。
祖母の心ない言葉に、ダウン症の弟は床を踏み鳴らし、自室にこもる。
追い打ちをかけるように、壊れる家電、手続きの山、おしっこをまき散らす犬、鳩の襲来……
次々と降りかかる「もうあかんわ」に気力も体力も削られる長女・奈美。
「人生は、ひとりで抱え込めば悲劇だが、人に語って笑わせれば喜劇だ(本文より)」を体現した37日間のサバイバル日記。
理不尽なこの日々を、笑い飛ばしてもらえたら、わたしはそれで救われる。
ただ、笑ってほしい。悲劇を、喜劇にする、一発逆転のチャンスがほしい。
もうあかんわと思っている、すべての人に。
わたしのもうあかん毎日を、小さく高らかに捧げたい。
もうあかんわ。
ーー本文より
解説は頭木弘樹さん。
【仕入】2025/02/05の新刊より n.o
もうあかんわと思っている、すべての人に。
小学館文庫
『もうあかんわ日記』岸田奈美【人生は、一人で抱え込めば悲劇だが、人に語って笑わせれば喜劇だ】 pic.twitter.com/tibVYEZRLA
— 紀伊國屋書店 梅田本店 (@KinoUmeda) February 5, 2025
岸田 奈美
作家。1991年、神戸市生まれ。自身のブログ『note』の連載を中心に、ABCテレビ『newsおかえり』コメンテーター出演など。「Forbes 30 Under 30 Asia 2021」選出。『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった(小学館)』『もうあかんわ日記(ライツ社)』『傘のさし方がわからない(小学館)』『飽きっぽいから、愛っぽい(講談社)』
「「もうあかんわ」、口に出して読みたい日本語。
置かれた状況は違いますし、なんなら関西生まれでもないけれど。
イマジナリー関西人を召喚して、「ほな、もう一踏ん張りしたろか」と怪しげな関西弁でまた前を向こうと思わせる、素敵な内容でした。
一気読みしたあとに、何度もゆっくり読み返しています。」「日々の悩み、疲れ、つらいことが、それでもいいんだと心が軽くなりました。おもしろくて笑わせてもらいました。自分はなんでつらいのかわからなかったけど、自分のうまく言えない気持ちを代わりに言ってもらえたような感じで、自分はこう思ってたからつらかったんだとわかった気がしました。」
「ちょっとだけね、くどかったり笑わせよう笑わせようとしてるなと感じたりもするけど、言いたいことはわかる。引き込まれるように読んだ。そして作者の人、良い人なんだなとなんとなく思った。」
「岸田奈美さんの文章にいつも惹きつけられてます。弟くんのこともお母さんのこともおばあちゃんのことも大変の一言では言い表せられないのに文章で見ると面白い家族やな、うまくやってるなって少し思ってしまうんです。でもそれって岸田奈美さんが潤滑油になってるから回ってるように見えるだけなんだなと。」
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