明け方の若者たち カツセマサヒコ(著) 幻冬舎 (2021/11/17) 605円

2021年12月、北村匠海主演で映画化決定。

9万部突破の話題作、早くも文庫化。

「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」

その16文字から始まった、沼のような5年間。

明大前で開かれた退屈な飲み会。そこで出会った彼女に、一瞬で恋をした。

本多劇場で観た舞台。

「写ルンです」で撮った江の島。

IKEAで買ったセミダブルベッド。

フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり。

世界が彼女で満たされる一方で、社会人になった僕は、“こんなハズじゃなかった人生”に打ちのめされていく。

息の詰まる満員電車。

夢見た未来とは異なる現在。

深夜の高円寺の公園と親友だけが、救いだったあの頃。

それでも、振り返れば全てが、美しい。

人生のマジックアワーを描いた、20代の青春譚。

「序盤の甘ったるさがむせ返る往復ビンタ連発喰らったみたいな描写と展開に、膝を折らず心を強くもって読み進めることを強くお薦めします」

「小説的な言い回しというか、詩的や表現をしようとしているところがくどくて、冗長で陳腐でラノベレベルなんだけど、主人公が意識高い系だから意図的にやっているのかな。ただ、それもストーリーに引き込まれるにつれて気にならなくなっていく。」

「なんだろう。小説特有の、飛躍した部分がひとつもなく、限りなく人間味の強い作品だった。主人公の、情けない、しかし純粋な愛。なくなって初めて気づくもの。突然離れていくもの。読み終えた自分も、不思議な心地。(ジブリのオルゴールをかけながら読み進めていたからかもしれない…)」


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