
「それを自由自在と言う」末弟子が見つける、師匠が遺した本当の教えとは。
直木賞受賞作『木挽町のあだ討ち』が実写映画化!
「自由」に生きることの真実を描く歴史長編。
弥兵衛が弟子入りをして間もなく、師の海保青陵は亡くなった。
当代きっての儒学者で、経済にも精通し、江戸の世に「自由ナル」生き方を説いた青陵。
京弓師の跡取りでありながら職人としては未熟で、算盤勘定や商いにばかり惹かれる16歳の弥兵衛に、その「商い」こそが世を変えると教え、「自由自在」に生きる道を示してくれた先生だった。
最後の弟子となった弥兵衛は「遺灰は空に撒け」という師の遺言を胸に、兄弟子と連れ立って青陵ゆかりの人々を訪ね歩く。
江戸の実弟、変わり者の絵師、川越の商人、秩父の家老、金沢の隠居、そして京――。
青陵に人生を変えられた者たちが語り出す、亡き師の思いがけない過去、人知れぬ後悔とは。
【著者について】
永井 紗耶子
1977年神奈川県出身。慶應義塾大学文学部卒。2010年、「絡繰り心中」で第11回小学館文庫小説賞を受賞し、デビュー。20年刊行の『商う狼 江戸商人 杉本茂十郎』で第40回新田次郎文学賞、第10回本屋が選ぶ時代小説大賞、第3回細谷正充賞、23年『木挽町のあだ討ち』で第36回山本周五郎賞、第169回直木賞を受賞。他の著書に『大奥づとめ よろずおつとめ申し候』『女人入眼』『とわの文様』などがある。
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