半沢直樹 アルルカンと道化師 池井戸潤(著) 講談社 (2020/9/17)

「半沢直樹」シリーズ6年ぶりとなる待望の最新作!

半沢直樹が絵画に秘められた謎を解く――。江戸川乱歩賞作家・池井戸潤の真骨頂ミステリー!

「やられたら、倍返しだ」。

明かされる真実に胸が熱くなる、シリーズの原点。

大ヒットドラマ「半沢直樹」シリーズ待望の最新刊、ついに登場!

東京中央銀行大阪西支店の融資課長・半沢直樹のもとにとある案件が持ち込まれる。

大手IT企業ジャッカルが、業績低迷中の美術系出版社・仙波工藝社を買収したいというのだ。

大阪営業本部による強引な買収工作に抵抗する半沢だったが、やがて背後にひそむ秘密の存在に気づく。

有名な絵に隠された「謎」を解いたとき、半沢がたどりついた驚愕の真実とは――。

「他の方のレビューを見ると、やはり大ファンが多いようですね。私も池井戸さんの小説は全作品読んでます。
「銀翼」などははっきりとドラマの役者をイメージして書かれているので読者へのサービスが過剰ではないかと感じたのですが、この作品には黒崎検査官も大和田常務も登場せず、かなり真面目な内容になってると思います。
私にとっては1・2作目には及ばないけど、3・4作目よりは良いという感じかな。半沢シリーズなので当然ながら猟奇性などは全く無いのですが、なんとなく数年前に読んだ「BT’63」の悲しい愛の物語に近い印象を覚えました。
とにかく、どの作品を読んでも池井戸さんに失望させられることはありません。
あまり良い表現ではありませんが、超一流の娯楽小説作家だと思います。」

「今回も一気読みでした。中盤あたりで自分が予想していた方向と違う結末で、池井戸さんの相変わらずの巧みなストーリーに満足感がありました。私も銀行員ですから、銀行独特の雰囲気が読んでいても良くわかります。そうだよね?って感じで。さすがに半沢ほどの奴はいませんし、中野渡さんや人事の杉田さんのような芯の通った役員や本部部長連中も悲しいかなうちの銀行にはいないかな(笑)
池井戸さんの作品は私と同世代ということもあり、デビュー作から完読しています。TVドラマでも大変な人気のようですが、個人的には文章を読みながら自分が思い浮かべる人物像とドラマの俳優たちとのギャップが激しくて私は一度も見たことがありませんね」

「時系列的にはシリーズ第1作『オレたちバブル入行組』の前日譚にあたる作品ということで、このシリーズを全て読んでいたので、迷わず購入しました。語弊があるかもしれませんが、半沢らしいワンパターンの展開で、読み終えてスカッとする気持ちにさせてくれました。ただドラマの影響か、半沢の「倍返し」に物足りなさを感じてしまいますが、ドラマと作品を比べることはお門違いであるし、それも半沢作品の時系列を捉えたものなのかなと個人的に感じました。今回も、とても面白く、一気に読ませていただきました。池井戸潤さんの今後の作品に期待しています。」


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