たちどまって考える ヤマザキマリ (著) 中央公論新社 (2020/9/8)

パンデミックを前にあらゆるものが停滞し、動きをとめた世界。

世界を駆ける漫画家・ヤマザキマリさんもこれほど長期間、家に閉じこもって自分や社会と向き合った経験はありませんでした。

しかしそこで深く考えた結果、「今たちどまることが、実は私たちには必要だったのかもしれない」という想いにたどり着いています。

この先世界は、日本はどう変わる?

黒死病からルネサンスが開花したように、また新しい何かが生まれるのか?

混とんとする毎日のなか、それでも力強く生きていくために必要なものとは?

自分の頭で考え、自分の足でボーダーを超えて。さあ、あなただけの人生を進め!

「本書の著者肩書に「漫画家・文筆家」とあるが、本書は話した内容がライターによってまとめられているようである。
文筆家を名乗るなら、自分で執筆しなくちゃ。
ヤマザキマリは「漫画家」専業のときは素晴らしかっただけに、最近の執筆活動(内容が似たり寄ったり)やテレビ・雑誌出演のタレント化は残念。
某男性漫画家のように「漫画を描くのは大変。テレビに出たりするほうが割がいい」
というわけではないでしょうが…。
本の内容は、コロナについて、他の本やテレビ・雑誌のインタビューで語っていたことと重複するので新しくはない。」

「「たちどまって考える」というタイトルにまず惹かれました。著者の豊かな人生経験から紡ぎ出される言葉は平易でありながら的確に伝わってきます。人と会っても聞くだけ、語るだけになりがちな日ごろの会話の乏しさを改めて思いました。自分(たち)の「木を見て森を観ず」的視野の狭さも痛感。久々に溜飲が下がる思いでした。」

「コロナ禍の現在を過去の欧州史からひもとき暗黒の中世からルネサンスへと展開させていくあたりさすがだと思った。どんな評論家の話より面白く勉強になった。」


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