聖地の条件 神社のはじまりと日本列島10万年史 蒲池明弘(著) 双葉社 (2021/8/19) 1,650円

神社は神道よりも先にあった。

出雲、熊野、伊勢、諏訪――交通の要衝ではなかったり、都から離れていたりする場所になぜ巨大な信仰圏があるのか。

古代の勢力圏と神話、および朱やメノウ、黒曜石、翡翠などの産地(火山地帯)との関係を研究してきた著者が現地に赴いて見て感じたこと。

また、数多くの文献を渉猟して得た、自説を補強する卓見の数々を文中で紹介。

目下の定説では日本にホモサピエンスが暮らし始めたのはおよそ4万年前とされているが、出雲の砂原遺跡の12万年前の地層から石器が見つかるなど、新しい地平も見え始めている。

宝玉(鉱石)、温泉、噴火、断層、神話――様々な角度からロマンある古代史の世界に大胆に斬り込む一冊。

読めば納得!


(↑クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

 

おすすめの記事