広重ぶるう 梶よう子 (著) 新潮社; 文庫版 (2024/1/29) 935円

描きたいんだ、江戸の空を、深くて艶やかなこの「藍色」で――。

武家に生まれた歌川広重は絵師を志すが、人気を博していたのは葛飾北斎や歌川国貞だった。

一方、広重の美人画や役者絵は、色気がない、似ていないと酷評ばかり。

絵は売れず、金もなく、鳴かず飛ばずの貧乏暮らし。

それでも、絵を描くしかないと切歯扼腕するなかで、広重が出会ったのは、舶来の高価な顔料「ベロ藍」だった……。

『東海道五拾三次』や『名所江戸百景』を描き、ゴッホを魅了した〈日本の広重〉になるまでの、意地と涙の人生を描く傑作。

新田次郎文学賞受賞作。

「余り小説を読まないが、久々に葛飾北斎以外の江戸・浮世界を味いたくて読んだ。
彼方此方に江戸っ子弁が飛び交う市井の町民を描き、宛ら時代に飛び込んだ様に再現した其の構成・文章力。
アイランド 森瑶子を読んだ後の様な満足と清々しい気分に浸れた。
是を読まずして浮世絵に描かれた風情は理解出来ないだろう。」

「昔の言葉が最初は、中々読みにくいが、徐々に物語に引き込まれていきます。
学びの深い作品。」

「梶よう子の新作、と言っても、実はこの作者の本を手にとるのは初めてだったが、『東海道五十三次』や『名所江戸百景』と言った作品で有名な、歌川広重の半生を描いた小説である。悲喜こもごもの物語の中に、広重と、その生きた時代と、周囲の人たちを生き生きと描き、そして爽やかな読後感に包まれた。傑作である。」


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