ホンボシ 佐藤誠 (著) 文藝春秋 (2024/6/25) 1,650円

2023年7月、木原誠二官房副長官(当時)の妻・X子さんの元夫“未解決怪死事件”をめぐり、1人の元刑事が実名告発をした。

警視庁捜査一課殺人犯捜査第一係・元警部補の佐藤誠氏だ。

「はっきり言うが、これは殺人事件だよ! 当時から我々はホシ(容疑者)を挙げるために全力で捜査に当たってきた。ところが、志半ばで中断させられたんだ」

「週刊文春」の取材に応じ、木原事件についてこう断言した佐藤氏の告発は、大きな反響を呼んだ。

捜査一課一筋18年。数多くの殺人犯と対峙してきた佐藤氏は“伝説の落とし屋”の異名をとる名物刑事である。

木原事件の再捜査においても、「X子さんの聴取をするのは佐藤さんしかいない」という結論に至り、佐藤氏は調べ官に抜擢された。

「落とせないホシはいない」と言われるほど貢献した佐藤氏について、多くの捜査員は口を揃えてこう評す。

「捜査一課のレジェンドだ!」

そんな佐藤氏が改めて語る木原事件への思いとは――。

他にも、「刑事の原点となった事件」、「時効直前でようやくホシを完落ちさせた取調べの真相」、「ギャンブル話で盛り上がり、凶悪犯の心を開かせたテクニック」など、“伝説の取調官”がこれまで誰にも語ってこなかった「捜査秘録」と「捜査のイロハ」を明かす。

「わかりやすく、とても興味深い内容でした。
あっという間に読み終えてしまいました。」

「自分の保身を第一番に考える一部の人間による警察の闇を知れば知るほど怖くなります。
闇を洗い出し真をとう警察組織に立ち返って欲しいと思いました。」

「佐藤誠元警部補の本、面白かった! 文春は「売れる!」ものしか出さないけれど、本当に佐藤さんの
肉声が伝わってきて、その信念と愛情があふれた文面から彼の人となりがよくわかりました。多くの
エピソードが紹介されていますが、どれも露木長官や野川本部長には絶対に語ることのできない
「刑事魂」が込められています。佐藤さん、これからも発信して下さい。文春さんGJ!」


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