乳製品が尿酸値を下げるというけれど苦手な人も少なくないでしょう。
尿酸が高めの人は、全国で1,000万人以上。
いつ痛風を起こしてもおかしくない状況に…若い人にも意外と多いんですよ。
水をたっぷり飲んだり、おいしいものを我慢したり、涙ぐましい努力をしてもなかなか下がらないのが尿酸値…さてどうしたらいいのか。
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高尿酸になってしまう原因
尿酸値が高くなってしまう理由として知られているのが「プリン体」。
あんきもやしらこ、レバーなどに多く含まれ、食事でとると体の中で尿酸を作り出してしまいます。
しかし実は、食べ物は尿酸を作り出す原因の2割でしかないのです。
プリン体は細胞の中にある核を構成する部品です。
残りの8割は、新陳代謝で生成され、肝臓で尿酸に作り変えられます。
作り出されてもきちんと排せつすればいいのですが、高尿酸の人の9割は、尿酸の排せつが悪いのです。
排せつを悪くする主な原因は「肥満」と「体質」です。
尿酸値を下げる方法「肥満解消」
何かと矢面に立つのが肥満です。
肥満になると体内で血糖を処理する「インスリン」が余りがちになってしまうのです。
インスリンは尿酸の排せつを邪魔する方向に働くので高尿酸になりやすい成分です。
体重を落とすことで、インスリンが余りがちな状況を解消できるので、太っている人はまず痩せることが一番効果が期待できます。
尿酸の排せつを促して尿酸値を下げる「乳製品」
肥満以外で尿酸値を上げてしまう原因は「体質」です。
しかし「体質を変えられないから」と言って諦める必要はありません。
体質は変わらなくても「尿酸の排せつ」を増やして高尿酸を防ぐことができます。
牛乳はその効果が確かめられている食品です。
飲む量は1日コップ1杯で十分。
できれば低脂肪の方がより高い効果が期待できます。
牛乳以外にヨーグルトなどの乳製品も「尿酸の排せつ」を促してくれますよ。
残念ながら豆乳には尿酸値を下げる効果は期待できないので注意が必要です。
乳製品以外で尿酸値を下げるには
お酒類はアルコールそのものが尿酸を作ってしまうので、ビールに限らずお酒類全般を控えるようにしましょう。
甘いスイーツも尿酸を作ってしまうので、食べ過ぎは禁物です。
反対に野菜の多くは尿酸を排せつしやすくしてくれるので、積極的にとりましょう。
水を多めに飲むことは尿酸値を大きく下げるわけではありませんが、尿酸値の上昇や結石の予防になりますよ。