
横溝正史ミステリ&ホラー大賞三冠作家による、新たな恐怖と悲哀。
「僕はこの家から逃げられへん身にさせられてしもうた」
大正十四年、大阪。
病弱だが勝ち気な女性記者・苑子は、担当する身上相談欄への奇妙な投書を受け取る。
大手製薬会社・丹邨製薬の社長令息からの手紙であり、不審を覚えた苑子は、身分を偽り丹邨家に潜入することに。
調査を進めるうち、その異様さが明らかになっていく。
2月の一冊目。北沢陶さん「骨を喰む真珠」読了。11時半頃から読み始めて、止まらなくなり一気読み。人魚絡みのドラマや小説、結構ありますよね。これもか〜と思いきや、良い意味で完全に裏切られた。人魚という素材の扱い方が独特でホラーチックなだけじゃなく、最期は物凄く切ない。装画も素敵❤ pic.twitter.com/P7GTCT9YJP
— モルペコ⚡読垢 (@chupachupa0804) February 1, 2025
苑子を苦しめていた咳をただちに止める、真珠のような丸薬。
一家の不可解な振る舞い。丸薬を怪しんだ苑子は、薬の成分分析を漢方医に頼む。
返ってきた結果には、漢方医も知らない「骨」が含まれていた――。
もう逃げられない。気付いてからが、本当の地獄の始まりだった。
「丹邨家に巣くう災厄をあなたが払えることを祈ります」
北沢陶『骨を喰む真珠』
大正の婦人記者への謎の手紙、行き着く先は奇妙な真珠の形をした薬。とあるひとつの真相が見えてからは物語の面白さは加速し、後半からの展開に心躍り手に汗握るほど緊張した。読み終わってみて物悲しさを感じるけれど、登場人物たちのやり取りや想いの強さには胸を打たれた。 pic.twitter.com/U2KjnasHxL— ほたる@読む (@Crowd_Firefly) February 1, 2025
著者について
北沢 陶
大阪府出身。イギリス・ニューカッスル大学大学院英文学・英語研究科修士課程修了。
2023年、「をんごく」で第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉〈読者賞〉〈カクヨム賞〉をトリプル受賞し、デビュー。
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