
こいつは目が回るぜ、阿津川辰海!反転!反転!また反転。
語りと騙りの大渦巻が再び。 4つの油断ならない短編が巻き起こす、幻惑の嵐をご堪能あれ。
作家と訪問者の息詰まる神経戦を発端に、読者の認知を極限まで揺さぶる「騙り」の大逆転劇。
斯界の話題を独占した『透明人間は密室に潜む』から、奇天烈な発想領域は更に拡大!
ハードボイルド、異常入試問題、二人劇、学生覆面プロレス――若きミステリ界の新星が限界いっぱいに投げ込む、奇想に満ちた短編集。
【Work】
「入れ子細工の夜」光文社文庫
著 者:阿津川辰海
デザイン:重実生哉
発売日:3月12日文庫版カバーイラストを担当いたしました。
二転三転どころか四転五転する展開に読む手が止まらなくなるミステリ短編集です! pic.twitter.com/oyppivxBDi— ともわか|tomowaka《画集発売中》 (@a0PH) March 6, 2025
■目次
危険な賭け
~私立探偵・若槻晴海~
二〇二一年度入試という題の推理小説
入れ子細工の夜
六人の激昂するマスクマン
単行本版あとがき
文庫版あとがき
解説 法月綸太郎
「コロナ禍を舞台にミステリー愛溢れる、ハイセンスな短編集。欧米の作品のようでもあり遊び心に満ち知的好奇心をくすぐられる作品ばかりで楽しく読みました。どの作品も最後の最後まで捻りがあり少しブラック、全てジャンルが異なるので4作品とも甲乙つけがたい。」
「綾辻行人氏の「どんどん橋、落ちた」の系統に連なる、新たな名短編集といえば良いのでしょうか。
4つの短編が収録されていますが、いずれも捻ったアイデアとそれを活かす構成、文章に支えられている高水準の作品だと思います。
例えば、大学入試にミステリ作品の犯人当てが使われたら?というアイデアをベースにした二つめの作品は、それだけでもバカミスとして成立しそうですが、報道記事やSNS、大学入試問題としての作中作などをコラージュ風にまとめる構成、作中作の解決を巡るドタバタ、ミステリにはまった受験生が遭遇するブラックなオチなど、いくつものアイデアに満ちています。
どちらかというとミステリ好きでこれまでいろいろな作品を読んできた人のほうが、にやりとできるくすぐりが多いように思いますが、一風変わった小説を読みたい人に広くお勧めできると思います。」「表題作を含む4編のノンシリーズ短編集。所謂、犯人当てのような本格ミステリーではありませんが、あとがきにもあるように、本格ミステリーに心を寄せた作品ではあると思います。
読み手の力量の無さ故か、些かこんがらがってしまう作品も中にはありましたが、個人的にですが、あとがきの各作品に対するコメントを読むとすっきりしたりしました。」
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