非正規介護職員ヨボヨボ日記 真山剛(著) フォレスト出版 (2021/4/21)

当年60歳、排泄も入浴もお世話させていただきます

「介護職は最後の手段」それでも私が続けるワケ。

介護職員が立ち尽くす老いと死の現場

――それは想像を超えた風景

介護の世界は想像をはるかに超えた、汚く危険で、きつい世界だった。

次々とマイナス面を掲げることができる介護の仕事、それなのに私は今も介護ヘルパーを続けている。

だからといって、この仕事に生きがいを感じ始めた、なんてことはまったくない。

最後まで読んでいただければ、なぜ私がこの仕事を続けているのか、少なからずご理解いただけるのではないかと思う。

――本書は、介護現場の末端で見つめ続けた「老い」と「死」のドキュメントである。

はじめにより
介護職は最後の手段、という人がいる。
どうしても仕事が見つからない場合、仕方なく就く職業という意味だ。
私はハローワークの紹介で半年間、介護職員養成スクールに通い、修了後56歳で介護の世界に入った。クラスには70歳の同級生もいて今でもつきあいがある。
それ以前は、デザイン事務所、建設コンサルタントの役員、環境商材の施工会社経営などさまざまな仕事をやってきた。居酒屋2店舗のオーナーだったこともある。広告代理店で広告取りの営業もした。自作の絵画を売って生活していた時期もある。
つまり、多くの職歴や失敗を経て仕方なくこの仕事に就いたわけだ。
この業界では、いちばん下っ端に属し、利用者のお世話係程度の仕事だ。キャリアもまだ4年で、未熟な私が介護について述べるのは甚だおこがましい。それでも底辺から見えてくる景色を私なりにお伝えしたい。

「介護現場の大変さの末端を知ることが出来ました。いつ介護のお世話になるか分かりませんが、それまでは自分出来ることは頑張りたいと思います。」

「題名にひかれて即、購入一気読み。ただ読み進めるうちに本当か?と思うような介護現場のエピソードが次々に出てくるので、老人ホームに勤務していた妻にその内容を尋ねると、現場ではよくある話だと聞いて驚きました。」

「非正規雇用という題につられて買ってしまった。読んでいて何度も笑ったが、シリアスな場面もあって引き込まれた。また介護施設の見分け方で(建物の臭い、職員の顔つき、裏庭の手入れ、エアコンの風向、施設長の年齢)などで判断するという話には思わずうなずいた。作者があまり、りっぱでないところが面白い。大変な仕事の内容が語られるが、読み進めるうちに、なぜか、私でも介護の仕事ができそうな気がしてきたから不思議だ。読んだ後、介護の世界が全く違って見えるようになった。いろんな意味で、手に取って損はない一冊だと思う。」


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