危険なビーナス 東野圭吾 (著) 講談社 (2019/8/9)

惚れっぽい独身獣医・伯朗が、新たに好きになった相手は、失踪した弟の妻だった

恋も謎もスリリングな絶品ミステリー!

「最初にいったはずです。彼女には気をつけたほうがいいですよ、と」

独身獣医の伯朗のもとに、かかってきた一本の電話–「初めまして、お義兄様っ」。

弟の明人と、最近結婚したというその女性・楓は、明人が失踪したといい、伯朗に手助けを頼む。

原因は明人が相続するはずの莫大な遺産なのか。調査を手伝う伯朗は、次第に楓に惹かれていくが。

「東野圭吾の作品は色々読みました。特にその中でも『秘密』『容疑者Xの献身』『さまよう刃』が気に入っています。しかし『危険なビーナス』はイマイチで、それほど面白くなかった。
独身獣医である主人公が、失踪した弟の妻に次第に惹かれていく経緯が、ストーリーのベースになっている。好きになっていく理由を、内面性ではなくて、あまりにも外見的美貌を強調し過ぎて、話が単調で薄っぺらい感じがする。嫉妬していくありさまも、なんか子供じみた感じだ。弟の嫁なので、好きになってはいけない心の葛藤や繊細な心情が綴られていない分、感情移入が起きにくい。かといって、ユーモラスな感じでもない。
ストーリーの根幹である、危険なビーナスの本性は?そして、弟の行方は?母親の死の真相は?
装丁では、それらの謎が絶品でスリリングと描かれている。しかし、実際はそれほどでもない。」

「野圭吾さんは小説の中で必ず1か所以上、ドキッとする真実を散りばめます。今回の場合だと、「先生は惚れっぽいんです」「前は私のことも好きだったでしょう?」「私自身が誰よりも気づいていましたけど」
っていう女性特有の勘の良さを記述しているところかな。
あぁ、もちろん本編の方も、謎あり、意外な展開・結末と最後まで楽しませてくれていますが。
でもどちらかというと、伯朗よりも明人を主人公とした話を読んでみたい気がするけどね。」

「ビーナスのパートナーが獣医師だったり、未解決の数学の命題が絡んで来たりと、理系ミステリー作家ならではのお膳立て。今回は人情ものではないが、複雑な人間関係と時間軸の構成は毎度のことながら読み応え十分です。」


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