職場で、学校で、なぜ日本人は「空気」を読むのか?
著者の中野信子さんが脳科学を通し、初めて日本人の心性と強みを読み解きます。
日本人の特性は…
- 「醜い勝ち方より美しい負け方が好き」
- 「不倫は懲らしめるべき」
- 「雇うなら体育会系男子という企業意識」
- 「なぜ、イケメンのほうが美人より会社で得なのか?」
- 「今が幸せと感じられないし、将来も不安でしかたない」
- 「同調しないと怖い」
そんなことないよ…という声も聞こえてきそうですが、ネット上のネットポリスの存在などを考えてみても、多くの人にこのような傾向があるようです。
反面、相手の気持ちを察するのがうまいということも言えるかもしれません。
それが、『空気を読む』ということです。
そのメリットは、
- すぐれた協調性
- 絆の深さ
- 恩や恥を感じる心
といったところでしょうか。
しかし、ときにはそこに息苦しさや生きづらさを感じてしまい、それがネット上で爆発炎上してしまうのかも…。
言ってしまえば、不安や忖度する心が『バッシングの快感』といったものを生じさせているのでしょう。
近年というか最近は、ますますバッシングの苛烈さが増しているようです。
そこにあるのは、「人を引きずりおろす快感」や「ルールを守らない人間を懲らしめたい欲求」なのでしょう。
世界的にも恵まれた環境で暮らしているように見える日本人。
それでも、幸福度調査での順位はかなり低いものがあります。
本書では、
『なぜ、相手や周りの気持ちがわかりすぎる人ほど生きづらいの?』
日本人の脳の「強み」を知ることで自由さを突き抜ける処方箋を提供しています。