リーマンの牢獄 齋藤栄功 (著), 阿部重夫 (監修) 講談社 (2024/5/16) 2,200円

これはノンフィクションです──2024年最大の問題作、ついに刊行!

371億円を詐取し、獄中14年。逃亡を指示した「共犯者」は忽然と姿を消した──。

無名のサラリーマンの人生を狂わせた「バブル」とは何だったのか?

リーマン・ショック64兆円破綻のトリガーを引いた男、衝撃の手記。

文化勲章受章者・岩井克人氏推薦! 怒濤の432ページ

男の人生は、バブル経済の通史であり、裏面史でもある…替え玉警官 海外逃亡 買春地獄 持ち逃げした共犯者 苛烈な獄中生活…マネーゲームの狂奔を描く昂奮ノンフィクション!

待っていた黒崎氏から僕が言われたのは〈ダブルベッドの上に帯封のついた現金5億円の札束を山積みにしてください〉という指示でした。黒崎氏が買ってきた黄色い箱に入った輪ゴムで、100万円を一つ一つ束ね直していく作業を3人で始めました──。(本文より)

経済学者・岩井克人氏 推薦のことば
ある大商社の資金保証という虚構を種として、リーマン日本法人から371億円という巨額な出資を引き出すが、その焦げ付きがきっかけとなって、米国リーマン本社が倒産してしまう。全世界を大不況に陥れたあのリーマン・ショックの引き金を期せずして引いてしまった齋藤栄功氏の告白録。

山一証券から始まり、蔵相秘書、都民信金、医療機関、丸紅、メリルリンチ、ゴールドマン・サックス、リーマン・ブラザーズなどを次々と巻き込んでいくその活動の軌跡は、闇の女たちや高級車とも交差し、10億円入りのスーツケース、東京地検特捜部、海外逃亡、逮捕、報道カメラのフラッシュ、拘置所、裁判へと一気に降下し、14年にもわたる牢獄生活に至ってしまう。

80年代のバブルの狂乱からその崩壊を経て、失われた30年に入ってしまう日本経済。マクロの視点からは繰り返し語られてきたこの現代経済史を、ミクロの視点から小説のように語ってくれるこの告白録を読むことは、金融とは何かを改めて考えることにもなる。金融とは実体経済上に積み重ねられた精緻な仕組みであるが、その仕組みを実体経済に繋ぎ留めておくためには、たった一切れでも良いから、その中で活動している個人の倫理性が不可欠であるということを。

──岩井克人(経済学者 神奈川大学特別招聘教授、東京大学名誉教授)

本書の内容
第1章 原点は山一證券
第2章 大洪水のあと
第3章 カネは蜜の味
第4章 「丸紅案件」の魔物
第5章 破局の足音
第6章 コンゲーム
第7章 海外逃亡
第8章 檻の中の蛙
第9章 われ深き淵より
エピローグ クロサギとのこと

「著者本人と著者のアバターとの会話形式という斬新な手法で、バブルからリーマンショックまでの時系列とご本人の経歴とアスクレピオス事件の真相が語られていてとても面白く拝読させて頂いた。
著者自身のコダワリが強すぎるあまり俗に言うエエカッコシイなトコロが気になった。
裁判で主張するからと検察官の事情聴取に黙秘を貫いたのと控訴しなかったことには疑問が残った。
クロサギの指示で深?へ逃避行せず、日本に帰国したのは正しい判断だと思った。」

「久しぶりの経済関連本で読みやすく面白かった。」

「お金とステイタスを持つ人間の扱われ方はいいものだと羨ましく感じました。
…いや主人公がいい時の場面の話です。
お金とかステイタスとかそうゆうものはどうゆう風に手に入れるか、
またお金を使う時も、たしなみと言うか品格というか、そうゆうものが必要なのでしょう。
バブルを感じさせるクライム映画のような場面もあり、それが現実にあったという事に興奮しました。
「法廷は真実を明らかにする場所ではない。」…考えさせられました。また勉強になりました。」


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