東京脱出論 藻谷浩介(著)、寺本英仁(著) ブックマン社 (2020/11/23)

東京・大阪・名古屋・福岡・札幌・横浜・仙台・・・大都市にお住いの方に贈る「大都市脱出」のすすめ。

「高い家賃」「狭い家」「通勤ラッシュ」「孤独」「コロナのリスク」「リストラ」などなど、便利だといわれている大都市を脱出し、人間らしい豊かな暮らしをメリットと共に指南する。心の限界を迎える前に、逃げてみよう。

藻谷浩介 「三密」はコロナが流行っている間だけの問題ではありません。

インフルエンザも、風邪も、人から人へうつる感染症はすべて都会でこそ深刻化するのです。

天災に襲われた時に被害を拡大させるのも人の密集です。テロリストも人の密集した所を狙います。

都会は自由で、いろいろあって魅力的だというけれども、疫病や災害から自由ではありません。

そんな東京に住まないと絶対に手に入らないものって、何かありますか?……すみません、思い浮かびません。

出版社からのコメント

「デフレの正体」「里山資本主義」の著者、地域エコノミストの藻谷浩介と島根県邑南町のスーパー公務員、寺本英仁が語るアフターコロナを幸福に暮らすための「場所」「仕事」「生き方」論。
本書の冒頭に、イソップ寓話の「田舎のネズミと都会のネズミ」を入れました。イソップ寓話の起源は、なんと紀元前6世紀で、この作者は、奴隷だったと言われています。奴隷だったから見えた世の中のおかしさや歪みを、動物や自然界のものを主人公に描かれた物語が、それから2500年以上経った今も、我々の心に訴えてくるのはなぜか。それは、私たちが今も変わらず、何かの奴隷だからかもしれません。
特に東京をはじめ、都会に住む人間は、理不尽な会社勤めや、馬鹿高い住宅ローンの奴隷として懸命に生き、ある日突然、社会から投げ出されてしまうかもしれない・・・本書は、今まで見ないふりをしていた「奴隷」という現実を可視化し、人生をリセットするためのヒントがたくさん詰まっています。「コロナで日本が変わる」ことを期待してはいけない。「コロナで自分が変わる」ために、この本を出版します。

「藻谷さんの著書を読むのは4冊目。どの本も面白かったが、本書の論調はかなり辛辣で、言いたい放題の感もある。だが、指摘はどれも的を得ており、地方の良さをあらためて実感できた。寺本さんとの対談はコロナ禍の話題がメイン。藻谷さんは得意のデータ分析を駆使して、コロナの現状把握と感染の原因分析、海外との比較を行い、都会の過密こそが感染拡大の元凶と主張する。アフターコロナの殺伐とした未来予測や間近に迫る巨大地震という黒い象にも言及し、都会に住むこと自体がリスクと警鐘を鳴らす。実行可能とみられる具体策も多数提言されているが、残念ながら為政者が取り上げる可能性は小さいだろう。

対談のパートナー・寺本英仁さんの経歴と邑南町で行った数々の施策も興味深い。対話を通じて藻谷さんから学びつつも、絶妙のレスポンスによって深みのある議論を導き出している。二人に共通するのは独創的な発想と現状を変えていく実行力。著者の二人は、偏差値の高い大学に入学し、良い会社に就職して都会に暮らすのが成功者という固定観念から脱却して、地方に住むことを強く勧める。地方在住の読者は、今の生活のありがたみを再認識できるに違いない。」

「逆張り的発想であるが、コロナ禍の中、都会一点集中型のライフスタイルに警備を鳴らす一冊。斬新な論点で都会生活で疲れた中年の方に突き刺さる全くその通りの内容となっています。極端な例えですが、食べログ見ながら都会生活特有のはしご酒的なライフスタイルも良いですが、対極にある自力で環境と戦いながら開拓した「ポツンと一軒家」的な生活やスローライフも捨て難いと感じてしまいます。都会一辺倒の高学歴~上場企業などの恩恵を得られぬ方々や高度プロフェッショナルな職種と無縁な方は特に田舎に魅力を感じてしまうものと思われます。地方であっても縁故や頼るものが無ければ都会からの移住は難しいとは思いますが…。(都会でも縁故が無く高偏差値だけで移住するのも無謀で壁が多々あり難しいとは思います。)」

「この本は、次のような方におすすめです。
■人生に充実感を感じていない人
■人生を変えるキッカケを見つけたい人
■都会から地方への移住を考えている人
この本は、単純に「都会はダメ!田舎に引っ越せ!」と訴えるものではありません。最も印象に残った内容は、人生における「物事の考え方の基準」についてです。この本では「コスト」と「ベネフィット」で考えよ。と、述べられています。
一例を挙げると、都会で仕事と時間に追われながら生きている人。その人は「ゆとり」を何をトレードオフして、都会で生きることを選択したのか?という考え方です。
何となく周りに流されて生きてきた結果が今ならば、じきに社会の荒波に飲み込まれ、燻ったまま人生が終わります。
この本を読むことで「自分の生き方」を見つめ直し、充実した人生を手に入れるキッカケをつくれると思います。」


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