幕間(まくあい)のモノローグ
名演技に潜む「罪」と「罰」――
ドラマや映画の撮影中、舞台の演技中に起こるさまざまな事件やトラブルを鮮やかに解決するベテラン俳優の南雲。
――そこにはある秘密が隠されていた。
『教場』の著者が、芸能界に生きるものたちの?業“を描いた連作短編ミステリー。
「辞めたい」という俳優に、自信を取り戻させた不思議な練習方法。
「斬られ役」の俳優が、なぜかカメラに背を向けて倒れた理由とは。
俳優のマネージャーが「わざと」自動車事故に遭ったのはなぜか。
脚本家に「下手だ」と思われていた俳優を、なぜ南雲は主役に抜擢したのか。
南雲の狙いは何だったのか。彼にはなぜ真実が見えたのか――。
幕間のモノローグ/長岡弘樹#読了
「教場」に似た雰囲気でしたが、それとは違った陰湿さがあり、楽しめました。それぞれの教え子たちの末路が何とも…と思うほど複雑な気持ちでした。ミステリーとして楽しめただけでなく、人間ドラマや「役者あるある」も散りばめられていて、面白かったです。 pic.twitter.com/03hX0wHeUV
— robin1101/ブクログ (@zip01938297) March 7, 2021
著者について
1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年「真夏の車輪」で第25回小説推理新人賞を受賞し、05年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年に刊行された『教場』が「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第1位、「このミステリーがすごい! 2014年版」第2位となり、14年の本屋大賞にもノミネートされた。著書に、「教場」シリーズのほか、『つながりません スクリプター事件File』『緋色の残響』『119』『血縁』『赤い刻印』『時が見下ろす町』『白衣の?』など多数。
|