真夜中のマリオネット 知念実希人 (著) 集英社 (2024/6/20) 924円

私が救ったのは、天使か、悪魔か――。

殺した後、一晩かけて遺体をバラバラにする殺人鬼――通称「真夜中の解体魔」。

婚約者を殺された救急医の秋穂は、深い悲しみを抱えながらもなんとか職場に復帰をしたところだった。

そこに運ばれてきたのは、交通事故で重傷を負った美少年・涼介。

無事、命を救うことができたが、手術室を出た秋穂に刑事が告げる。
「彼は『真夜中の解体魔』だ」と――。

涼介に復讐しようとする秋穂に、涼介は綺麗な涙を流しながら訴える。
「僕は罠にかけられただけなんです」と――。

無実に思える証拠を見せられた秋穂は、ためらいながらも涼介と真犯人を探すことになるが……。

涼介は真犯人に操られた哀れな人形(マリオネット)なのか、それとも周囲を操る冷酷な人形遣いなのか。

ラスト1頁(ページ)、あなたは必ず絶叫する! 衝撃のクライムサスペンス。

【プロフィール】
知念実希人(ちねん・みきと)

1978年、沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年「レゾン・デートル」で第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞。12年、同作を改題し、『誰がための刃』で作家デビュー(19年『レゾンデートル』として文庫化)。「天久鷹央」シリーズが人気を博し、15年には『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞、ベストセラーとなる。18年『崩れる脳を抱きしめて』、19年『ひとつむぎの手』、20年『ムゲンのi(上・下)』と本屋大賞に3年連続でノミネートされる。22年『硝子の塔の殺人』で本屋大賞ノミネート。24年『放課後ミステリクラブ 1 金魚の泳ぐプール事件』で本屋大賞ノミネート。『優しい死神の飼い方』『時限病棟』『リアルフェイス』『レフトハンド・ブラザーフッド』『誘拐遊戯』『十字架のカルテ』『傷痕のメッセージ』など著書多数。

「『真夜中のマリオネット』は、神秘的で心揺さぶる物語が織りなす、深い感動のファンタジー小説です。この作品は、孤独なマリオネット師が創り出した人形が一夜にして生命を宿す奇跡を中心に展開します。彼の創り出したマリオネット、リリアンが見せる人間味あふれる行動が、読者の心を捉えます。

物語は、リリアンが自己の存在と目的を探求する過程を追いながら、彼女とマリオネット師の間に芽生える絆を丁寧に描き出しています。ファンタジーの要素が現実の感情と絡み合いながら、読者に深い共感を促します。

作者の緻密な筆致は、真夜中の世界を幻想的かつ鮮やかに描き出し、その美しい文体が物語の魅力を一層引き立てます。この小説は、愛と再生の力を讃える作品であり、どんな読者も魅了すること間違いなしです。

『真夜中のマリオネット』は、その創造的なプロットと心温まるメッセージで、読後感に深い余韻を残します。」

「一気読みしました。面白かったのですが現実にはあり得ないことですね。でも作者の思い通りに引きずられた結果才能ある作家さんだと思いました。」

「知念さんの本を初めて読みました。
推理小説として、娯楽として、息つく暇もないくらい引き込まれて読みました。
主人公の女医先生のキャラクターはイマイチながら、
この社会の中に、身近にはいないけれど、きっとこんな闇の中を生きる人たちもいるのかと
心が痛むシーンもありました。
犯人はあの人なのか、、この人なのか、、と話の展開とは別に
自分自身で犯人探しをする醍醐味があります。
純粋に楽しかった。」


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