妄想美術館 原田マハ、ヤマザキマリ(著) SBクリエイティブ(2022/1/6) 990円

あらゆる時代の名画が一堂に会する奇跡の迷宮へようこそ

原田マハ『リボルバー』の創作秘話、ヤマザキマリ『テルマエロマエ』誕生の知られざるエピソードも披露!

マハ&マリの好きな美術館、おすすめ美術館、好きな作家、好きな作品など2人のアートの世界にどっぷり浸れる1冊。

アートを溺愛する作家と漫画家の2人が創る究極の美術館とは? 原体験から現在に至るまでのアートヒストリー、偏愛アーティストたちから受けたインスピレーション、小説や漫画の創作のバックステージをまじえ、名画にまつわる裏話、お気に入りの美術館案内、絵画鑑賞の秘訣、画家たちの知られざるエピソードなど尽きぬアート談義。

泉のように湧き上がる2人のファンタジーが炸裂する名画のラビリンスに迷い込んでみませんか?

はじめに 原田マハ

第1章 美術館は快楽の館
Column 1 思い出美術館
2章 終わりなきアートの迷宮
第3章 偏愛するアーティストたち
Column 2 好きな作品ベスト10
第4章 未完の魅力への憧れ
第5章 マニアックな情熱ゾーン
Column 3好きな作家ベスト10
第6章 心ゆさぶるアート空間

あとがき ヤマザキマリ

著者について
原田マハ
小説家。1962年東京生まれ。関西学院大学文学部日本文学科および早稲田大学第二文学部美術史科卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事を経て、森ビル森美術館設立準備室在籍時、ニューヨーク近代美術館に派遣され同館にて勤務。2005年『カフーを待ちわびて』で日本ラブストーリー大賞を受賞しデビュー。2012年『楽園のカンヴァス』で山本周五郎賞、R-40本屋さん大賞などを受賞、ベストセラーに。2016年『暗幕のゲルニカ』がR-40本屋さん大賞、2017年『リーチ先生』が新田次郎文学賞を受賞。その他の作品に『本日は、お日柄もよく』『ジヴェルニーの食卓』『デトロイト美術館の奇跡』『たゆたえども沈まず』『常設展示室』『風神雷神』など多数。

ヤマザキマリ
東京造形大学客員教授。1967年東京生まれ。84年にイタリアに渡り、フィレンツェの国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻。2010年『テルマエ・ロマエ』でマンガ大賞 受賞、手塚治虫文化賞短編賞受賞。2015年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。著書に『プリニウス』(新潮社、とり・みきと共著)、『オリンピア・キュクロス』(集英社)、『国境のない生き方』(小学館新書)、『ヴィオラ母さん』(文藝春秋)など。

「原田マハさん、ヤマザキマリさんという人気の2人が繰り出すアート談義、暴走が止まりません。こんな画家がいたんだ、という発見に思わず美術館に行きたくなりました。フィレンツェで美術館三昧したいな?。原田マハさんに印象派、ヤマザキマリさんにイタリア美術案内してもらいたい!ぜひ、第二弾を!」

「対談の対象は世界の美術館と美術作品。美術作品は大部分が古典で、現代に生きた作家はピカソ、モランディ、神田日勝ぐらい。マリの好みで、イタリア・ルネサンスの特定の作家が多い。
対談はマリが突っ走り、マハが追いかけていく場面が多い感じ。面白い。」

「ヤマザキさんの好きな絵Best10の上位4作品が、アントネロ・ダ・メッシーナであることに笑った、面白い人だな。作家Best10は、評者の趣味と重なるものでファン・エイクやジョバンニ・ベリーニを含んでいた、ルネサンス3巨匠は含まれておらず。原田さんの発言に美術もしくは芸術という言葉がよりふさわしいと評者が思うところで全てアートと言い放つのが、少し不快、そもそも美術館という言葉以外で美術という言葉を使わない主義なのだろう、そのせいか、好きな絵や作家Best10は、印象派とセザンヌ、ゴーギャンと何だか日本人の平均的趣味と同じ、それが悪いとは言わない、評者も日本でのゴッホ展は行く。」


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