死者の贈り物 長田弘(著) 角川春樹事務所(2022/1/14) 682円

「サヨナラ、友ヨ、イツカ、向コウデ会オウ」(「イツカ、向コウデ」)

「束の間に人生は過ぎ去るが、ことばはとどまる、ひとの心のいちばん奥の本棚に」(「草稿のままの人生」)

親しかった人、場所、猫、書物、樹、旋律……などの記憶に捧げられた詩篇。

わたしたちが、現在をよりよく、より深く生きるための、静かで美しくつよい珠玉の言葉が、ここにある。

長田弘のロングセラー詩集『深呼吸の必要』『食卓一期一会』などに続き、ついに文庫化。

(解説・川上弘美)

「大切な人を亡くしたとき、あるいは亡くなった人をあたたかく思い出したい気持ちになったときに、そっと寄り添ってくれる本。〈私〉の気持ちの邪魔をしない。そして、差し出された言葉たちが〈私〉の心を包んでくれる。」

「長田弘、、大好きです。年とったので、、買いなおして、改めて読んでます。」

「長田さんが自作を朗読するのを聞いたことがあります。朗読そのものは、失礼だけどすごくうまいわけではない。他の詩人で圧倒されるほどのヴァイブレーションを発する人が、たまにいます。詩そのものも派手ではありません。長田さんのよさは、本当によくできた教師が時に見せる頼りがい、のような部分にあると思います。節度を保ち、適切な距離感を維持し、おせっかいにならず、しかもなお人に対する信頼を触れているものに与えるようなそのような存在として、静かに脳裏にとどまります。この詩集は通奏低音のように、生活そのものを支える言葉によって編まれております。」


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