エンド・オブ・ライフ 佐々涼子 (著) 集英社 (2024/4/19) 858円

全国の書店員が選んだ「Yahoo!ニュース|本屋大賞 2020年 ノンフィクション本大賞」受賞作

ベストセラー『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場』の著者が、こだわり続けてきた「理想の死の迎え方」に真っ正面から向き合った。

2013年に京都の診療所を訪れてから7年間、寄り添うように見てきた終末医療の現場を感動的に綴る。

「命の閉じ方」をレッスンする。

200名の患者を看取ってきた友人の看護師が病を得た。「看取りのプロフェッショナル」である友人の、自身の最期への向き合い方は意外なものだった。

残された日々を共に過ごすことで見えてきた「理想の死の迎え方」とは。

在宅医療の取材に取り組むきっかけとなった著者の難病の母と、彼女を自宅で献身的に介護する父の話を交え、7年間にわたり見つめてきた在宅での終末医療の現場を静かな筆致で描く。

私たちに、自身や家族の終末期のあり方を考えさせてくれる感動ノンフィクション。

佐々涼子(ささ りょうこ)
ノンフィクション作家。1968年生まれ。神奈川県出身。早稲田大学法学部卒。
日本語教師を経てフリーライターに。
2012年、『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』(集英社)で第10回開高健ノンフィクション賞を受賞。
2014年に上梓した『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場』(早川書房)は、紀伊國屋書店キノベス第1位、ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR第1位、新風賞特別賞など数々の栄誉に輝いた。
2020年、『エンド・オブ・ライフ』(集英社インターナショナル)で第3回Yahoo!ニュース|本屋大賞 2020年 ノンフィクション本大賞を受賞。

「ノンフィクションに特有の過剰表現(おおげささ)が多々見られる。しかし全体に感傷性はなくて、個々の文も硬質で禁欲的な文体で書かれていて読みやすい。
著者が取材内容を整理してメリハリをつけることを避けて、取材対象者の混乱した発言を混乱したまま示す手法を取っている。これによって、いわば「雑音」が大事にされることになるが、人の出す雑音は味わい深い。
著者の着眼点で出色であるのは、生きていることと生きていないこととの境界は、本当は明確てはなくてアイマイであり、生や死は人間が勝手に作り出した観念に過ぎないのではないか、という観想である。この観想が、特定の宗教的背景を持っていないだけに、ある種の説得力を持っているように感じる。」

「自然でかつ読みやすい文体で、人生を最後まで有意義に生きるための情報が詰まっています。」

「先日、著者は平均余命は2年未満の悪性腫瘍が見つかり、死を意識して、今を大事に生きているそうです。
本書は、在宅医療の患者さんの死と在宅医療のスタッフが癌を宣告されてから亡くなるまでの死を取上げています。
本書は胸せまるものがあり、普通の生活を送れることが、いかに尊いか!考えさせられます。
以上です。」


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