まだ見ぬソール・ライター ソール・ライター (著), マーギット・アーブ (著), マイケル・パリーロ (著) 青幻舎 (2022/8/26) 4,180円

何の変哲も無いものを写して
そのなかに“特別な何か”を見つけるのが好きなのです
ソール・ライター

アトリエに遺された未発表スライドから厳選

全世界同時刊行

日本初の写真集『ソール・ライターのすべて』の刊行から5年。

本書では、仕事としての「ファッション写真」、極めてプライベートなモノクロ「ヌード写真」、そして「ストリート・フォト」の3つの柱でソールの全体像を伝えましたが、ソールの真骨頂はなんといっても「ストリート・フォト」といえるでしょう。

2013年、ソールは亡くなる直前、ギャラリストとして晩年深く親交したマーギット・アーブに自分の作品を託しました。

その後、マーギットは夫であるマイケルとともにソール・ライター財団を設立。

最大の優先課題として取り組んだのが、アトリエに無造作に遺されたままになっていた数万点に及ぶ膨大な数のカラースライドを、デジタル化する「スライド・プロジェクト」でした。

剥き出しのままになっていたり、箱と中身が違っていたり、整理は難航を極めながらも財団スタッフと協力者の情熱に支えられ、約10年の歳月を経て、その成果として『まだ見ぬソール・ライター』の刊行に結実しました。

全貌を伝えた『ソール・ライターのすべて』に続き、未公開の「ストリート・フォト」を収録する『まだ見ぬソール・ライター』では、厳選された作品とともに、プロジェクトの経緯で発見された新事実をはじめソールの思考と技術の秘密に迫るエッセイ、アーカイブデータを収録しています。

大判サイズ(A4変型)となる本書で、日常の景色を“一幅の絵画”に変えてしまう、ソールの色彩と構図の妙をご堪能ください。

*本書は、世界6カ国語に翻訳され同時刊行されます。

著者について
ソール・ライター(Saul Leiter)
1923年、米ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれ。1940年代、絵画のようなカラー写真の先駆者として、また「ヴォーグ」「ハーパーズ・バザー」などの有名ファッション誌の写真家として活躍した。その後2006年、ドイツのシュタイデル社から初の写真集『Early Color』が刊行されると、1940年代後半にしてすでにカラー写真を極めていたその才能に広く注目が集まるようになる。2013年に死去。没後、世界中の美術館で展覧会が開催され、写真集『ソール・ライターのすべて』(青幻舎)など多数出版される。

マーギット・アーブ(Margit Erb)
ソール・ライター財団の創設者でありディレクター。1996年からライターが亡くなる2013年まで、ハワード・グリーンバーグ・ギャラリーにてライターのエージェントを務めながら、公私にわたり深く交流。これまで『Early Color』、『In My Room』(シュタイデル社)、『ソール・ライターのすべて』をはじめとする、生前から没後にいたるすべてのソール・ライター作品集の編集に携わる。現在は、夫であり共同ディレクターのマイケル・パリーロとともに、ライターが生前に使用していたニューヨークのイースト・ヴィレッジのアトリエに保管されている膨大なアーカイブの維持管理を行っている。

マイケル・パリーロ(Michael Parillo)
ソール・ライター財団の共同ディレクター。編集者及び音楽やライフスタイル関連のジャーナリストとして20年のキャリアを経たのち、2015年に財団加入。『ソール・ライターのすべて』、『ファッション・アイ:ニューヨーク編』(ルイ・ヴィトン)、『In My Room』など、多くのライター関連書籍の編集に携わっている。また、短編映像『Seeing Is a Neglected Enterprise: The Saul Leiter Foundation』(2016)の製作総指揮を務めた。

「内容は素晴らしい。題名の通り、まだ見ぬ彼の作品を紹介していてまだこんなに素敵な作品があったのかと。とにかく写真のセレクトと編集が自分好みでした。残念だったのがAmazonがペラペラの封筒に入れて送って来たので角が潰れてました。本を大切にしている人は別で買うことを推奨します。」

「ストリートスナップ写真が好きな方には、おススメです。装幀の内容、本の大きさのバランス、印刷の綺麗さ、そして未公開作品!全てにおいて素晴らしいです。」

「ソール・ライダーについて、興味のある方、注目している方には、お勧めの書籍だと思います。」

「表紙で期待していましたが、中に掲載されている写真も良かったです。紙質も少しざらっとしていて光沢を抑えてあります。おすすめです。」


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