マウントウィーゼルを知ってるか 篠谷巧 (著) 祥伝社 (2026/2/6) 1,870円

存在しない写真家の作品展が不思議な旅の始まりだった――。

あやしすぎる演奏会、燕尾服のチェリスト、そして……。

“SFと幻想小説のあわいに 新たな領土を切り拓く!”

知る人ぞ知る〝実在しない写真家〟、リリアン・ヴァージニア・マウントウィーゼル。

彼女が撮影したかまぼこ型郵便受けの写真は、もうひとつの世界への招待状だった……。

『新コロンビア百科事典』に仕込まれた実在する虚構記事を入口に、読者を別の現実へと誘うモダンファンタジー。

新人とは思えない導入のうまさに舌を巻く。

私もマウントウィーゼル・ソサエティに入りたい。

――文芸評論家・大森 望。

憧れの先輩に死を決意させた、もう一つの世界って何なの!?

大学軽音部の先輩、牧野千聖が自殺を図った。

今は社会人の坂本杏奈は、カリスマ的なボーカルの千聖に憧れていた。

抜け殻のようになって入院した千聖。

なすすべもない杏奈の眼が、病室の壁に引き寄せられる。

庭先に立つ郵便受けの写真だ。

裏にはこう書かれていた――「Mountweazel Society」

千聖は、かつて杏奈にたずねた。

「リリアン・ヴァージニア・マウントウィーゼルって、聞いたことある?」

郵便受けの写真で知られ、事故死したマウントウィーゼル。

だがそれは、盗用対策として百科事典に記載された、架空の写真家の名前だった!

自殺はなぜ?

鍵はマウントウィーゼルなのか。

千聖への思いから真実を追い始めた杏奈は、写真の郵便受けを見つけ、やがてマウントウィーゼルの実在を信じる人々に出会う。

だがその先に待ち受けるのは、さらに驚くべき真実だった!

篠谷 巧(しのや・たくみ)
予備校講師からゲーム翻訳者(英日)へ転向したのち、小説の執筆を始める。2021年、「エブリスタ」で開催された第1回『この文庫がすごい!』大賞を『君のいたずらが僕の世界を変える 食べもの探偵トモアキの事件簿』(受賞時タイトル『コヨーテたちの時間』・23年宝島社文庫刊)で受賞してデビュー。24年、『夏を待つぼくらと、宇宙飛行士の白骨死体』で第18回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞(ガガガ文庫)。


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