音叉 髙見澤俊彦 (著) 文藝春秋 (2021/4/6)

東京の平凡な大学生・雅彦は同級生と組んだバンドでデビューを目指す一方、学生運動に染まる響子やグラマーな加奈子、憧れの美佐子先輩との恋愛模様に翻弄される。

順風満帆に見えた大学生活だが、思いがけない悲劇でデビューか友情かの決断を迫られることに。

さらにある歴史的事件によって恋愛にも陰りが……。

何者かになりたくて足掻く青年たちを、原宿のレオンや赤坂のビブロスといった70年代東京カルチャーをふんだんに盛り込んで描き出す。

音楽業界を知り尽くした著者ならではの視点が光るスピンオフ短編も収録。さらに、文庫用に書下ろしエッセイも収録

「とても読みやすかった。文章もすごく上手で、情景が浮かんできた。感性が若いですね。手紙の部分は涙が出ました。高見沢さんファンじゃない人にも読んで欲しいですね。」

「当初THE ALFEEの3人の若いころの実話を書いたもの程度に思っていたのですが、読み進むうちに内容の面白さに吸い込まれていきました。雅彦の若さゆえの悩みがよく伝わってきました。ライブ活動の忙しい中でこれだけの小説を書けるなんて驚きです。高見沢さんの才能に驚きました。次回作も期待したいです。」

「読みやすかったです。文才を感じる。ミュージシャンの側面から来る強烈な印象があるからでしょうが、しっかり生きてきた大人が書き上げた文書は、小説と言えどいつの時代の若い世代にも参考になる本だと思います。」


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