それでも会社は辞めません 和田裕美 (著) 双葉社 (2023/10/11) 836円

人材派遣会社で働く初芽は、営業部での成績がふるわず上司から叱責される日々。

ついに、会社中の使えない社員が集められたという噂のAI推進部へ異動になった。

パワハラ、セクハラの横行する理不尽に耐えるのは、生産性の低い無能な社員だから?

「逃げたらいい」と「逃げ場なんてない」の狭間で揺れ動く初芽だが――。

輝かない人々に当たる心温まるスポットライトは、これまでと同じ世界を新しい見え方へと変えてくれる。

ビジネスの世界に精通した著者が従来と真逆の価値観で描く、決してかっこよくないヒーローたちの物語。

「営業術を中心に数多くの著作がある和田裕美さんが書き上げたお仕事小説。弱い立場の人の気持ちに寄りそう小説となっています。主人公以外の視点からも書かれていて、人物描写が詳細です。「こんな人いそう」と思ってしまいました。ひとつの章を読み終わるごとに心が温かくなりました。「新・陽転思考」のエッセンスのせいでしょうか。和田裕美さんの著作は多く、作家生活が今年でちょうど20年という節目の年です。小説としては2作目となります。和田裕美ファンだけでなく読んでほしい本です。今の仕事で報われてないと感じている人、モヤモヤしている人にオススメです。」

「強い束縛から開放されることで、リスペクトが無ければ生きていけないことを知る。
資本主義社会から離脱した人が実は1番まともなんじゃないか?なんて時々感じます。
この令和の時代に必要な生き方が書いてあるような気がして、たのしく読ませていただきました。
サビからの、大サビへ向かう爽快感にワクワク。
胸がすきます!
もう一度手に取りたくなる本に、ありがとうを込めてレビューを送らせていただきます。」

「和田裕美さんの3年越しに書き上げた小説。ところどころに氏の啓蒙する「新・陽転思考」の考え方が散りばめられている。和田裕美さんの著作は多く、作家生活が今年でちょうど20年という節目の作品になったと思う。ビジネス書と違って生みの苦しみも相当あったようで、確かにビジネス書っぽい文章も散見されるがそれでも立派に「泣ける」作品で、そこが大事な要素でもある。兎角転職することを是とする世の中にあって、「それでも会社は辞めません」というなんとも挑戦的なタイトルだろうか。これぞ和田裕美と感じた。」


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