脇目もふらず猛烈に働き続けてきた女性経営者が恋にも仕事にも疲れて旅に出た。
信頼していた秘書が手配したチケットはは行き先違いで――?
女性と旅と再生をテーマにした、爽やかに泣ける短篇集。
著者について
東京都出身。
関西学院大学文学部日本文学科、早稲田大学第二文学部美術史科卒。
森美術館開設室、ニューヨーク近代美術館(MoMA)勤務を経て、フリーのキュレーターとして独立
。
2012年『楽園のカンヴァス』で山本周五郎賞を受賞。
「自分に強く自信を持って今を生きてきた登場人物が、大きな、自分だけじゃ立ち直れないような穴ができて挫折をしてしまった時、
かろやかで、まっすぐな風のような、誰しもの味方でいてくれるような女の子と出会い、見たことのない景色を目にして、人と出会い、また進んでいく物語です。
生きていれば大小問わずいろんな挫折があるけど、それも進むために、何か気づかせてもらえるきっかけとして必要なものだったのかな、と、そう思わされた物語でした。
そして、人と自然や景色との出会いの大切さを、改めて伝えていただけたきました。
私も、明日を見て、この風を止めずに歩んでいこうと思います。」
「30-40代働いてる女性向け雑誌の連載小説か何かだったのですかこれ?
軽ーい感じでサラサラ読み終えました。
他の人が“ハラスメント発言が”とレビューしてたのをチラッと見ましたが、確かに今現在ではありえなさそうだったのと、スマホが出てこない辺りに古さを感じました。
この小説が書かれた当時の“今っぽい小説”という印象です。
原田マハさんの小説って時々アレ?って思うものもあるけど、基本きれいに落ち着くイメージです。」「私も道東に在住していたことがあったので、文章をよんで北海道のあの雄大な自然の光景が目に浮かぶようだった。私ももう一度故郷の北海道へ帰りたい気分になった。
文章もとても心地よくて酔いしれるようだった。
疲れた人には染みる本だと思います。
そして、この本にはとても涼しい風が吹いています。
とてもオススメできる本です。」
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