カランコエが咲く場所で　中野真紀 (著)　幻冬舎 (2023/10/13)　1,650円

すべての女性に“笑顔の花”を咲かせたい

女性たちの幸せを叶えるため奮闘する女性歯科医師の診療エッセイ

誰もが女性として自信がもてるように〝笑顔の花〟を咲かせたい――

著者は開業以来、「女性に幸せを届けられる歯科医師」を目指して、

スタッフが全員女性の歯科医院を営んできました。

著者はこれまでの治療の経験から、歯科治療は体全体の健康に関わると考えています。

また口元の見た目や口腔環境に悩みを抱えている女性が、

口腔ケアを続けていくうちに元気になり、

悩みが解消されて最後には笑って帰っていく姿を見て、

歯科治療を通して女性をもっと笑顔に、

そして喜びで満たしていくことができるのだと確信を深めているといいます。

本書は、すべての女性に笑顔を届けたいと願う著者の、患者とのエピソードや診療を行うなかで得た経験をまとめたものです。
すべての女性に読んでほしい、

笑顔と幸せをもたらす歯科治療の一面を知ることのできる一冊です。

はじめに
秋から春にかけて咲くカランコエには、小花の形が幸福の象徴である教会のベルに似ていることから、「幸せを告げる」という花言葉があります。

また、小花がたくさん集まって咲く様子から「たくさんの小さな思い」「あなたを守る」「人とつながる」といった花言葉も付けられています。一つひとつの花はとても小さいですが集まって咲けば華やかで、見る人を幸せな気持ちにさせてくれます。

福岡県で歯科医院を経営する私は医院の花壇にこのカランコエを植えています。
「幸せを告げる」という花言葉が、自身の理想に合致するからです。
私は２０１４年の開業以来、患者さんに笑顔を届けられる歯科医師を目指して歩んできました。

そのような理想をもつようになった背景には、私自身の経験があります。
私はかつて不妊に悩んでいましたが、口腔機能改善を行ったところ血液循環が良くなり徐々に体質も変化して、結果的に待望の子どもを授かることができました。

そのとき、歯科医師は治療をとおして口腔内だけではなく、患者さんの健康や幸せにも寄与できるのだということを実感したのです。
それからはかつての私のように、悩みを抱えた女性を歯科治療で笑顔に、そして幸せにすることが私の歯科医師としての理想になりました。

少しずつそんな私の想いが形となり、今では女性を中心に多くの患者さんが来院しています。

口元の見た目や口腔環境に悩みを抱えている人や、過去の私と同じようになかなか妊娠できずに悩んでいる人などさまざまです。
そういった患者さんが、私の医院で口腔ケアを続けていくうちに元気になったり悩みが解消されたりして最後には笑顔になって帰っていく姿を見ると、患者さんが幸せになるお手伝いをできているのだと思えてうれしくなります。

医院の開業からもうすぐ10年を迎えますが、この時を一つの節目として、患者さんとのエピソードや診療を行うなかで得た経験を書籍にまとめました。

歯科治療は怖いもの、痛いものというイメージをもつ人は多いと思いますが、治療によって健康を手に入れた患者さんの姿や私自身の経験を通して、女性を笑顔にするという歯科治療の一面を知ってもらうことができれば、これ以上の喜びはありません。

「心温まる物語が好きな方、人生について考えさせられるような小説を読みたい方におすすめです。」

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