火の神の砦 犬飼六岐 (著) 文藝春秋 (2024/4/8) 1,980円

ときは戦国。

陰流の祖・愛洲久忠(移香斎)は、神々の国・出雲で「この世にないはず」の刀剣と出会う。

「備中青江鍛冶の新作……」

青江の刀はとうに滅びたはずなのに、この世のどこかに存在しているらしい。

久忠はあやしげな女商人のあとをつけ、陽気な若侍の又四郎を相棒に、ついに山奥の隠れ里にたどりつく。

そこに男はいない。年寄りから赤子まで、女だけで暮らしている。

彼女たちは厳しい暮らしのなかで、砂鉄から日本刀をつくって、なんとしても生きのびようとしていた。

そこで出会うのは、女たちの驚くべき風習、いのちを脅かすものたち、雪舟という奇妙な老人……。

女たちは「わたしたちを守ってほしい」と、次から次へと難題を持ち込む。

久忠の運命や、いかに?


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