第167回芥川賞受賞!
「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。
職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。
ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作。
「体調が悪いなら帰るべきで、元気な人が仕事をすればいいと言うけれど、それって限られた回数で、お互いさまの時だけ頷けるルールのはずだ。結局我慢する人とできる人とで世界がまわっていく。世界。この世界。わたしが生きて手の届く範囲の世界。」(『おいしいごはんが食べられますように』P47) pic.twitter.com/n2b0CGOXRF
— 本ノ猪 (@honnoinosisi555) July 20, 2022
著者について
高瀬 隼子
1988年愛媛県生まれ。立命館大学部文学部卒業。2019年「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞を受賞し、デビュー。著書に『犬のかたちをしているもの』『水たまりで息をする』(ともに集英社)がある。
「おいしいごはんが食べられますように」
読了。
「あー、分かるなぁ。」と「こわっ!」という感想。— Makoto Kamiya (@makottomakotto) July 27, 2022
「当方60代。
読後感はよろしくないです。
作品のスケール?も大きくないし。
でも、今どきの、人とのディスタンスが見えて奇妙に面白かった。
ご飯を食べる事にもディスタンスがあるのにはびっくりだったけど(笑)。
初めての作家さんでしたが、すんなり一気に読めました。」「なんかしっくり来なかった。分かるような?分からないような?後は想像でいいんでしょうかね?」
「共感といってしまうと簡単だけど、ふつうに仕事をしてきてあたりさわりなく生きてきた女性なら、絶対良いと思うと思う。
チアの子たちとの温度差とか、自分が正義じゃないとわかってるとことか、、、正義の強要とか。」
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