掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン (著)、岸本佐知子 (翻訳) 講談社 (2022/3/15) 990円

死後10年を経て再発見された、奇跡の作家。

大反響の初邦訳作品集、ついに文庫化!

2020年本屋大賞〔翻訳小説部門〕第2位

第10回Twitter文学賞〔海外編〕第1位

毎日バスに揺られて他人の家に通いながら、ひたすら死ぬことを思う掃除婦(「掃除婦のための手引き書」)。

道路の舗装材を友だちの名前みたいだと感じてしまう、独りぼっちの少女(「マカダム」)。

波乱万丈の人生から紡いだ鮮やかな言葉で、本国アメリカで衝撃を与えた奇跡の作家。

大反響を呼んだ初の邦訳短編集。

何でもないものが詩になる、空前絶後の作家。
――川上未映子

そこに何が書かれているのか、長年考え続けることになるような短篇が並ぶ。
――円城 塔 「朝日新聞」(2019年8月11日付朝刊)より

読み終えるのが惜しくて惜しくて、一日一篇だけと自分に課していました。
いつまでも読み続けていたい一冊です。
――小川洋子
「パナソニック メロディアス ライブラリー」(TOKYO FM/JFN)より

人生はただ苛酷なわけでも、ただおかしいわけでも、ただ悲しいわけでも、ただ美しいわけでもなく、それらすべてであり、それ以上のものだ。それをわからせてくれるのが小説で、人生をそのように見る方法を提供するのが小説というものなのだ。ルシア・ベルリンの短篇は、それを私たちに教えてくれる。
――中島京子 「毎日新聞」より

彼女の鋭利で心地よい言葉は、私が何者だったかを思い出させる。
――深緑野分 noteより

救い難い状況、人の弱さや卑劣さをきっぱりと描き出す文章は、苦いユーモアとふてぶてしい気高さに満ちている。
――藤野可織 「信濃毎日新聞」より

自分を突き放したクールさがある。一読して、うわ、かっこいいなと思った。
――山内マリコ 「日本経済新聞」より

「ルシア・ベルリンの本邦初の短編集。全24篇。岸本佐知子訳。3篇が過去に雑誌掲載されただけで、残り21篇は訳し下ろし。日本人読者の前に、どっさりとルシア・ベルリンが提供されたわけだ。ありがたい。カバーと目次の後に、三番目の夫が撮った彼女の写真がついている。かなりの美人である。数篇読むと病みつきになってしまう作家であり、全部読むのはもったいないと思いつつ、ついつい全部読んでしまった。」

「とにかく剥き出しの言葉。美しく、ねじくれ、憐れなほど純粋で、人の心を掴みます。最近あまりに女性讃歌ものが流行るのでこれもそうなのかなと思って居たけど、訳が岸本さんということで、特大の信頼から中味を見ずに購入。著者の実体験談が綴られて居ますが、夢の中をみせられているかのような不思議なリアルさと空想に包まれました。しかし、アメリカの作家には多いtoughでどこまでも<此処ではない何処か>を求めるフロンティア精神がほのみえます。」

「表紙になんでオードリー・ヘップバーン?と思ったら、著者本人だった。それにも驚いたが。なんだろう、圧倒的な小説だ。圧倒的にはみ出している。『善人はなかなかいない』を彷彿とさせるが、ヘンリー・ダーガーの絵も思わせる。何も信じていないし、何の期待もしていない。それが何と格好良いことか。」


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