
ユーモアと愛情で老いをつづる、東海林さだおの老いについてのエッセイ集。
懐かしき日々や健康、死などについて。
見るもの聞くもの、腹の立つことばかり。
でもそれを笑いに変えてしまうのが東海林さだお流。
「パンツを叱る日が来たら、もうこわいものはない!」と、
老いの不自由や不条理をユーモアで包み込み、
読者を爆笑と共感の渦に誘います。
郵便局で怒鳴る老人、
ピーピー鳴る冷蔵庫に語りかける主婦、
つまずかされた石に説教をはじめるオバサン……
日常にあふれる“叱る対象”とのやり取りが、滑稽でいてどこか切なく、
どこか自分のことのよう。
さらに「昭和の匂い」「昭和の音」をめぐる記憶の旅では、
万年筆のインクやアセチレンガスの匂い、
牛乳ビンの音や氷屋のシャキシャキという音が、
読者の五感と懐かしさを刺激します。
相田みつを論や、欠伸・Tシャツ・焙じ茶まで、
あらゆる物事を“面白がって”生きる知恵が満載。
深刻になりがちな老いの時間を、軽やかに、明るく、
そして哲学的に捉える本書は、
すべての中高年に効く「笑いと共感のビタミン剤」です。
著者について
1937年、東京都生まれ。漫画家、エッセイスト。早稲田文学露文科中退。70年『タンマ君』『新漫画文学全集』で文藝春秋漫画賞、95年『ブタの丸かじり』で講談社エッセイ賞、97年菊池寛賞受賞。2000年紫綬褒章受章。01年『アサッテ君』で日本漫画家協会賞大賞受賞。11年旭日小綬章受章。
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