
「風天」の俳号を持つ渥美清。
漂泊の俳人種田山頭火。
四国霊場に惹かれた二人に触発され、五年かけて全行程を踏破したお遍路エッセイ。
“お遍路が一列に行く虹の中”(風天)
この代表句で知られるように、渥美清さんは四国八十八カ所霊場に強い思い入れがあり、病気で実現しなかったが、映画「男はつらいよ」第49作は「寅次郎花へんろ」になるはずだった。
もうひとり、全国を放浪し、「お遍路」の末に辿り着いた四国松山で往生を遂げた漂泊の俳人種田山頭火。
この二人に思いを馳せながら、足かけ五年をかけて四国八十八カ所霊場を踏破した「イザワ」と「フクショウ」の弥次喜多コンビのお遍路エッセイ。
映画「男はつらいよ」のエピソード、風天俳句作品、山頭火「四国遍路日記」記事などを全編に挿入。
目次
第1章 みなもすなる「お遍路」を ホントに行くの?/初歩き/「寅さん」の照明技師長青木好文さん/空腹で飛び込む遍路小屋/「風天」と「変哲」/渥美清さんのうしろ姿
第2章 まぶたのふる里
「遍路転がし」と喜劇役者渥美清の苦悩/やっと辿り着いた寺で一悶着/団らんの夜/夜逃げとリヤカー街道
第3章 雨と涙の般若心経
お接待と『♪ミミズの歌』/大師修行の地を前に足上がらず/びしょ濡れで越える星越峠/感涙の握手
第4章 幻の第四十九作「寅次郎花へんろ」の地へ
「御前様」と笠智衆さん/室戸岬とお大師さん/龍馬よりも中岡慎太郎?/よもやの熱射病/菅笠かぶって桂浜/龍馬の休日
第5章 一年ぶりの再開
土佐路再び/足摺岬までの大移動/四万十川/郷愁/遥かなる久万高原と山頭火/フクショウ、悪夢のムーンウォーク/市街地を抜ける遍路道
第6章 「寅さん」と山頭火
山頭火終焉の地「松山」/噂の札所/さらば愛媛
第7章 最後までドタバタ「弥次喜多へんろ旅」
渥美清さんとお遍路の出会い/〝奇跡〟そして多難の予感/雪隠詰め事件/ここがお大師さん生誕の地/自衛隊演習場迷い込み事件/静かなラストウォーク前日/やっぱり最後もひと騒動 「寅さん、それでも何とか『結願』しましたよ! 」
そろそろ旅に出ようかと思う。私の旅の原風景はつげ義春の漫画であり、宮脇俊三の紀行であり、種田山頭火の俳句であり、男はつらいよの寅さんである。
— niku_net (@niku_net) June 18, 2013
著者について
昭和27年大分県別府市で生まれる。昭和50年に慶応義塾大学法学部政治学科を卒業したあとビクター音楽産業入社。退職後、様々な仕事を経て昭和54年東京都庁に入る。総務局総務課課長や石原慎太郎都知事秘書部長を経て生活文化局長を最後に退職。その後、東京港埠頭㈱副社長、東京都中小企業振興公社理事長を務め、現在は明治安田生命保険相互会社顧問、NPO法人私立専門学校等評価研究機構理事長。著書に『秘書が見た都知事の素顔―石原慎太郎と歴代知事』(芙蓉書房出版)がある。
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