桃源 黒川博行 (著) 集英社 (2022/9/16) 1,155円

沖縄の互助組織、模合。

グループで毎月集まって金を出し合い、欲しい人間から順に落札するこの制度で集めた、仲間の金六百万円を持ち逃げした比嘉の行方を追うこととなった大阪府警泉尾署の刑事、新垣と上坂。

どうやら比嘉は沖縄に向かったらしいという情報をつかんだ二人が辿り着いたのは、沖縄近海に沈む中国船から美術品を引き上げるという大掛かりなトレジャーハントへの出資詐欺だった――。

遺骨収集、景徳鎮、クルーザーチャーター。

様々な情報と思惑が錯綜するなか、真実はどこに向かうのか。

著者過去作の『落英』に登場した上坂が新たに組んだ相方は沖縄出身の色男・新垣。

新結成の警察コンビが事件の謎に迫る!

「黒豆コンビ」、「ブンと総長」など初期警察小説から三十余年、黒川博行の新たな正統警察捜査小説シリーズ、ここに誕生。刑事・新垣遼太郎×上坂勤が南西諸島を舞台とするトレジャーハント事件に挑む。

「登場人物全員キャラが立っていて、一気に読みました。映画の題名がたくさん出てきて最初は鬱陶しかったが、だんだんみたくなってきました。」

「黒川節炸裂。ずっと期待を裏切らないのは凄い!」

「黒川ワールド最高です。」


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