月の満ち欠け 佐藤正午 (著) 岩波書店 (2019/10/5) 935円

あたしは、月のように死んで、生まれ変わる――

この七歳の娘が、いまは亡き我が子? いまは亡き妻? いまは亡き恋人?

そうでないなら、はたしてこの子は何者なのか?

三人の男と一人の女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく、この数奇なる愛の軌跡。

プロフェッショナルの仕事であると選考委員たちを唸らせた第一五七回直木賞受賞作、待望の文庫化。

(特別寄稿:伊坂幸太郎)

佐藤正午
1955年8月25日、長崎県佐世保市生まれ。北海道大学文学部中退。1983年、『永遠の1/2』で第7回すばる文学賞を受賞。2015年『鳩の撃退法』(小学館、2014年)で第6回山田風太郎賞を受賞。2017年、『月の満ち欠け』で第157回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「小説として、非常に面白いと思います。輪廻転生は本当にあるのか?人は生まれ変われるのか?私にはわかりませんが、そんなことがあったらいいな、ロマンチックだな、と正直思いました。佐藤正午さんの小説は、初めて読みましたが、構成、文の美しさ、まさに、職人といった感じて感服です。日常を忘れさせてくれるような小説を久しぶりに読みました。」

「話の展開と内容が面白くて 一気に読みました。主人公の瑠璃さんは 3回生まれ変わるのですが 初代瑠璃さんの人となりが良く分かりませんでした。「美人と結婚した」という正木の主観による描写がありましたし、二人の男性から好かれるということは、魅力的なところはあったのでしょうが、その辺がもっと描かれていると 更に良かったと思います。」

「冒頭からしばらく読み進むまで話の筋が掴めなかったが、ある一点を境に過去現在そして未来が一瞬で繋がる瞬間がある。そこからこの切ないラブストーリーは一気に進展する。ある女性が好きな人を思う一途な物語。」


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