すべてのことはメッセージ 小説ユーミン 山内マリコ (著) マガジンハウス (2022/10/27) 1,980円

1970年代、シンガーソングライターとして十代でデビューを飾った荒井由実。

のちに日本最大の女性ポップスター、松任谷由実=ユーミンとなる煌めく才能はいかにして世に出たか――。

八王子の裕福な呉服店に生まれ、ピアノに触れ、清元を学び、ミッション系の私立女子校に入学。

グループ・サウンズが一世を風靡するなか、由実は高度経済成長期の東京を、好奇心いっぱいに回遊しはじめる。

米軍基地、ジャズ喫茶、ミュージカル『ヘアー』、伝説のレストラン キャンティetc.……

次々に新しい扉を開けて、才能を開花させていく。

少女・荒井由実のデビューまでの軌跡をノンフィクション・ノベルとして描き出す。

名曲「ひこうき雲」が生まれるまでーー

「荒井由実時代の歌が好きで読みました。最高のユーミン物語でありながら、それ以上の読みごたえ。想像以上に広がりのある、面白い作品でした。近代以降の日本のカルチャー的立ち位置について、合点するところが多々あり。この数年読んだ小説のなかでもピカイチといっていいくら」

「ユーミンにはそんなに興味ないのですが、なんとなく読み始めたら一気読みでした。戦後日本のカルチャーシーンが手にとるように伝わってくる。60年代70年代の空気感がとてもよかった。これは傑作ですよ。」

「ユーミンがいかに神童で、いかに人とは違うキラキラな青春時代を過ごしてきたかを、これでもかと美辞麗句で形容した内容です。ユーミンにだって悩みや葛藤、挫折があったはず。そこが一切出てこないから共感できないのが残念。」


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