1970年代、シンガーソングライターとして十代でデビューを飾った荒井由実。
のちに日本最大の女性ポップスター、松任谷由実=ユーミンとなる煌めく才能はいかにして世に出たか――。
八王子の裕福な呉服店に生まれ、ピアノに触れ、清元を学び、ミッション系の私立女子校に入学。
グループ・サウンズが一世を風靡するなか、由実は高度経済成長期の東京を、好奇心いっぱいに回遊しはじめる。
本日の注目本#山内マリコ 『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン』(マガジンハウス)
荒井由実の原点を描く #小説ユーミン 私も事前にゲラを拝読した。
どこかノスタルジーを感じるユーミンの名曲たち。名曲は、どのように生まれたのか?彼女の生きた昭和の激動する音楽史がここにある! pic.twitter.com/GsKafJMhGr— 走る本屋さん 高久書店 (@books_takaku) October 27, 2022
米軍基地、ジャズ喫茶、ミュージカル『ヘアー』、伝説のレストラン キャンティetc.……
次々に新しい扉を開けて、才能を開花させていく。
少女・荒井由実のデビューまでの軌跡をノンフィクション・ノベルとして描き出す。
名曲「ひこうき雲」が生まれるまでーー
山内マリコ・著
『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン』
の装画を担当しました。
装丁は、大島依提亜さん。
明日10.27発売です! pic.twitter.com/iP0DdUgNNy— yoshimi hatori (@yoshimi_hatori) October 26, 2022
「荒井由実時代の歌が好きで読みました。最高のユーミン物語でありながら、それ以上の読みごたえ。想像以上に広がりのある、面白い作品でした。近代以降の日本のカルチャー的立ち位置について、合点するところが多々あり。この数年読んだ小説のなかでもピカイチといっていいくら」
「ユーミンにはそんなに興味ないのですが、なんとなく読み始めたら一気読みでした。戦後日本のカルチャーシーンが手にとるように伝わってくる。60年代70年代の空気感がとてもよかった。これは傑作ですよ。」
「ユーミンがいかに神童で、いかに人とは違うキラキラな青春時代を過ごしてきたかを、これでもかと美辞麗句で形容した内容です。ユーミンにだって悩みや葛藤、挫折があったはず。そこが一切出てこないから共感できないのが残念。」
|