何も持っていなかったから、走り続けることができた。
誰もが心通わせられる世にどうしてもしたかった――。
歴史小説界のトップランナーが郵便制度を創設した前島密を鮮やかに描き切る感動長編!
郵便制度の祖と呼ばれ、現在では一円切手の肖像にもなっている前島密。
だが彼は士農工商の身分制度の影響が色濃く残る時代にあって、代々の幕臣でも薩長土肥の藩士出身でもなく農家の生まれだった。
生後すぐに父を亡くし、後ろ盾が何もない。
【新刊入荷???】
門井慶喜『ゆうびんの父』幻冬舎郵便制度の祖と呼ばれた前島密は農家の生まれで後ろ盾がなく、なかなか世に出ることができなかった。彼は道をどう切り開いたのか。一枚の紙片が世界につながる「ゆうびん」を生んだ男の物語。 pic.twitter.com/y5qN9seyMZ
— ジュンク堂書店池袋本店 文芸文庫担当 (@junkuike_bunbun) April 16, 2024
勉強を誰よりしても、旅をしていくら見聞を広めても、なかなか世に出ることができなかった。
そんな苦悩を乗り越え、前島は道をどう切り開いたのか。
そして、誰もが想いを届けられる仕組みをいかにしてつくったのか。
|