ゆうびんの父 門井慶喜 (著) 幻冬舎 (2024/4/17) 2,000円

何も持っていなかったから、走り続けることができた。

誰もが心通わせられる世にどうしてもしたかった――。

歴史小説界のトップランナーが郵便制度を創設した前島密を鮮やかに描き切る感動長編!

郵便制度の祖と呼ばれ、現在では一円切手の肖像にもなっている前島密。

だが彼は士農工商の身分制度の影響が色濃く残る時代にあって、代々の幕臣でも薩長土肥の藩士出身でもなく農家の生まれだった。

生後すぐに父を亡くし、後ろ盾が何もない。

勉強を誰よりしても、旅をしていくら見聞を広めても、なかなか世に出ることができなかった。

そんな苦悩を乗り越え、前島は道をどう切り開いたのか。

そして、誰もが想いを届けられる仕組みをいかにしてつくったのか。


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