姫君はネコで殿方はイヌで……
これ一冊で源氏物語のあらすじと平安人の暮らしとキモチがマルわかり
『源氏物語』全54帖を徹底解剖!
物語の全体像を分かりやすく解説するのはもちろんのこと、当時の皇族・貴族の暮らし、風習、文化、信仰などについても詳しく紹介しています。
物語の中では熾烈な権力闘争が繰り広げられており、当時の社会情勢と比較しつつ歴史も学べるようになっています。
誌面では各帖の代表的な絵巻などをイラスト化し、その魅力も紹介しています。
これを読めばその後の日本美術に影響を与えた場面やアイテム、表現方法などもばっちり分かります。
『源氏物語』を描いた源氏絵は、江戸時代には皇女・女三の宮が遊女に見立てられるなど、元絵からギャップがあるほど面白いとされてきました。
本書でも人気イラストレーターの伊藤ハムスターさんによって、登場人物を擬猫化・擬犬化してユーモラスに描いていただきました。
令和時代の源氏絵として、こちらも必見です。
登場人物の男性が犬、女性が猫で描かれた『源氏物語 解剖図鑑』(エクスナレッジ)。円地文子版の途中までと「あさきゆめみし」しか読んでいないので、これを参考にいつか読破したい……。原文に猫が出てくる若菜の巻の頁には、当時の唐猫についても紹介されています。
本日も14:00-19:30の営業です。 pic.twitter.com/jVGTkdRK6f
— キャッツミャウブックスR (@CatsMeowBooks) January 20, 2022
■章構成
巻頭1:キャラで分かる! 『源氏物語』
巻頭2:データで分かる! 『源氏物語』
巻頭3:『源氏物語』で「日本美術」が分かる
第一部:若かりし光源氏(1桐壺~33藤裏葉)
第二部:老いを迎える光源氏(34若菜上~41幻)
第三部:光源氏の子孫たち(42匂宮~54夢浮橋)
あと、エクスナレッジから出ているこのシリーズで『源氏物語解剖図鑑』が出たのでこちらも購入。けっこう中身も充実していて、かゆいところに手の届く解説が多いから授業で使えそうだな、という印象です。これも買いです。 pic.twitter.com/xqBlRIJ3q9
— 八神夕歌(やがみ ゆうか) (@kotonoha_yakata) January 20, 2022
「源氏物語の時代背景や貴族の生活、登場人物の人間関係や心情の読み方が理解できた。
この本と合わせて、もう一度源氏物語を読んでみたい。」「登場人物が猫キャラクターで表現されて、54帖のそれぞれが見開き2ページで簡潔に説明されています。全体像を掴んで読み始めるにはとても良いと思います。黒と朱色の2色だけというのがちょっと残念ですが、嫌味の無い猫キャラクターで好感が持てますし、ストーリーとは別に平安貴族の日常や細々とした豆知識も書かれていて楽しめます。
コレを読んでも本編に手を出せる人がどれだけいるかは不明ですが、一歩踏み出すキッカケにはなりそうな本です。」「とりあえず、あらすじを頭に入れておきたい人にはぴったりの本だと思います。当時の社会情勢や暮らしぶりがわかると物語がぐっと理解しやすくなりますね。」
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