
Honda独自の電子制御クラッチシステム「Honda E-Clutch」が、排気量750ccクラスのロードスポーツ「CB750 HORNET」に初搭載されました。
新型「CB750 HORNET E-Clutch」は、2026年3月6日に発表され、2026年4月16日(木)よりHonda Dreamにて発売される予定です。
今回の新型モデルは、Honda E-Clutchに加えてスロットル・バイ・ワイヤシステム(TBW)との連携という大きな技術的進化を果たし、さらにアンダーカウルの標準装備や印象的な赤フレームを採用した「グラファイトブラック」という新色も注目を集めています。

目次
見た目も中身も進化した新型「CB750 HORNET E-Clutch」が登場!
CB750 HORNETは、「ワインディングを、都会を、颯爽と駆け抜けるパフォーマンスミドルスポーツ」をコンセプトに、2025年に発売されたネイキッドスタイルの大型ロードスポーツモデルです。
排気量754ccながら車両重量196kgという軽量な車体に、水冷4ストローク直列2気筒エンジン(最高出力67kW[91PS]/9,500rpm、最大トルク75N・m[7.6kgf・m]/7,250rpm)を組み合わせ、軽快な街乗りからワインディングでのスポーティな走りまでをこなす「マルチプレイヤー」として、スポーツライドを楽しむベテランライダーを中心に好評を得てきました。
今回登場した新型「CB750 HORNET E-Clutch」では、そのCB750 HORNETにHonda独自の電子制御クラッチシステム「Honda E-Clutch」を搭載。
さらに重要なポイントが2つあります。
ひとつ目は、CB750 HORNET E-ClutchがHonda E-Clutch搭載モデルとして、排気量750ccクラスへの初採用となること。
ふたつ目は、電子制御スロットル「スロットル・バイ・ワイヤシステム(TBW)」との連携により、Honda E-Clutchが従来比で大幅に進化したことです。
Honda E-Clutchは、基本的にマニュアルトランスミッション(MT車)でありながら、クラッチ操作を電子制御化することで発進・停止・シフトチェンジの際にクラッチレバーの操作が不要になるHonda独自の新技術です。
ライダーの運転スキルを問わず、誰もがワンランク上のスポーティなライディングを楽しむことができるシステムとして、すでにCB500シリーズ等に搭載され注目を集めていましたが、今回初めて750ccクラスへ展開されることになりました。
TBWとの連携で実現したHonda E-Clutchの新機能
CB750 HORNET E-Clutchで採用されたHonda E-Clutchは、TBW(スロットル・バイ・ワイヤシステム)との協調制御により、以下の点で大きく進化しています。
まず、シフトダウン時の自動ブリッピング機能です。
シフトダウンの際、半クラッチ制御にTBWがエンジン回転数を合わせることで短時間で回転差を吸収し、変速ショックを大幅に低減します。
これにより、ライダーが意識せずとも滑らかなシフトダウンが実現できるようになりました。
次に、急減速時やリアタイヤが跳ねる場面でのサポート機能です。
急減速時や路面の段差などによってリアタイヤが跳ねる可能性をシステムが検出した場合、前後輪の車輪速差から状況を判断し、瞬時に半クラッチ制御を介入させて車体挙動の安定化を図ります。
これはライダーが意図しない挙動変化を予防する安全機能としても機能します。
さらに、Honda E-ClutchとライディングモードがTBWを介して連携することで、快適性とアグレッシブさをライダーが望むままに使い分けることが可能となっています。
搭載レイアウト面でも工夫がされており、リフト機構を2軸化することでクラッチアクチュエーターを前方に配置することを可能にし、エンジン構造を大きく変更することなくシステムのコンパクト化を実現しています。

赤フレームも!新型「CB750 HORNET E-Clutch」はカラーや新装備にも注目!
新型CB750 HORNET E-Clutchの注目ポイントは、Honda E-Clutchの進化だけではありません。
まず、従来モデルには無かった「アンダーカウル」が新たに標準装備されました。
CB750 HORNETのストリートファイタースタイルにアグレッシブなスタイリングをさらに強調する、力強い印象のパーツです。
カラーリングも大きな見どころです。
新色として登場した「グラファイトブラック」は、ブラックの車体色に赤系のフレームとフロントフォークを組み合わせた、これまでのCB750 HORNETシリーズにはない存在感を持つカラーです。
カラー名こそ「グラファイトブラック」ですが、実質的には「ブラック×レッド」の印象が強く、赤フレームを好むライダーには見逃せない仕様となっています。
もう一方のカラー「ウルフシルバーメタリック」は、流行りの"くすみ感"を纏った都会的で大人の雰囲気が漂う1色です。
このカラーはHondaの新たなCBシリーズ旗艦モデル「CB1000F」シリーズに先行採用されているもので、重厚な金属感と先進性を同時に感じさせるカラーとして、CB750 HORNET E-Clutchにも採用されることになりました。
主要スペック・装備まとめ
新型CB750 HORNET E-Clutchの主要スペックを以下にまとめます。
エンジンは水冷4ストロークOHC(ユニカム)4バルブ直列2気筒、総排気量754ccで、最高出力67kW(91PS)/9,500rpm、最大トルク75N・m(7.6kgf・m)/7,250rpmを発揮します。
車体寸法は全長2,090mm・全幅780mm・全高1,085mm、ホイールベース1,420mm、シート高795mm、車両重量は196kgと、750ccクラスとしては軽量な仕上がりです。
燃料消費率はWMTCモード値で22.7km/L(クラス3-2・1名乗車時)、定地燃費値は34.5km/L(60km/h・2名乗車時)となっています。
サスペンションは前が倒立テレスコピック式、後がプロリンクを採用したスイングアーム式で、ブレーキは前が油圧式ダブルディスク、後が油圧式ディスクです。
タイヤサイズは前120/70ZR17・後160/60ZR17で、燃料タンク容量は15Lです。
装備面では、ETC2.0が標準装備されるほか、オートウインカーキャンセラー、スマートフォン連動機能「Honda RoadSync」も搭載されており、利便性と快適性を高める充実した電子装備が揃っています。
また、環境面への取り組みとして、使用済みプラスチック製品を回収・処理したリサイクル材を外装の一部に使用するサステナブルマテリアルの適用も行われています。
Hondaは2050年のサステナブルマテリアル率100%を目指しており、CB750 HORNET E-Clutchはその取り組みの一端を担うモデルでもあります。
主要諸元
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通称名 |
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CB750 HORNET E-Clutch |
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車名・型式 |
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ホンダ・8BL-RH24 |
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全長 |
(mm) |
2,090 |
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全幅 |
(mm) |
780 |
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全高 |
(mm) |
1,085 |
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軸距 |
(mm) |
1,420 |
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最低地上高 |
(mm)★ |
140 |
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シート高 |
(mm)★ |
795 |
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車両重量 |
(kg) |
196 |
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乗車定員 |
(人) |
2 |
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燃料消費率※1(km/L) |
国土交通省届出値 定地燃費値※2(km/h) |
34.5(60)<2名乗車時> |
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WMTCモード値★ (クラス)※3 |
22.7(クラス3-2)<1名乗車時> |
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最小回転半径 |
(m) |
2.7 |
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エンジン型式・種類 |
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RH24E・水冷 4ストローク OHC(ユニカム) 4バルブ直列2気筒 |
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総排気量 |
(cm3) |
754 |
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内径×行程 |
(mm) |
87.0×63.5 |
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圧縮比 |
★ |
11.0 |
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最高出力 |
(kW[PS]/rpm) |
67[91]/9,500 |
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最大トルク |
(N・m[kgf・m]/rpm) |
75[7.6]/7,250 |
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燃料供給装置形式 |
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電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)> |
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始動方式 |
★ |
セルフ式 |
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点火装置形式 |
★ |
フルトランジスタ式バッテリー点火 |
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潤滑方式 |
★ |
圧送飛沫併用式 |
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燃料タンク容量 |
(L) |
15 |
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クラッチ形式 |
★ |
湿式多板コイルスプリング式 |
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変速機形式 |
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常時噛合式6段リターン |
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変速比 |
1 速 |
3.000 |
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2 速 |
2.187 |
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3 速 |
1.650 |
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4 速 |
1.320 |
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5 速 |
1.096 |
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6 速 |
0.939 |
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減速比 |
(1次★/2次) |
1.777 / 2.812 |
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キャスター角(度)★/トレール量(mm)★ |
25°00´/99 |
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タイヤ |
前 |
120/70ZR17M/C(58W) |
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後 |
160/60ZR17M/C(69W) |
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ブレーキ形式 |
前 |
油圧式ダブルディスク |
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後 |
油圧式ディスク |
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懸架方式 |
前 |
テレスコピック式(倒立サス) |
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後 |
スイングアーム式(プロリンク) |
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フレーム形式 |
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ダイヤモンド |
■道路運送車両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元) ■製造事業者/本田技研工業株式会社
価格・発売日・販売計画
新型「CB750 HORNET E-Clutch」のメーカー希望小売価格は1,149,500円(消費税10%込み・本体価格1,045,000円)です。
Honda E-Clutch・TBW・ETC2.0・Honda RoadSync・アンダーカウルといった充実した装備を持ちながら、ミドルクラスの範囲に価格が収まっている点は非常に注目に値します。
発売日は2026年4月16日(木)で、Honda Dreamにて取り扱われます。
国内の年間販売計画台数は500台とされています。
なお、従来のCB750 HORNETのMT仕様(クラッチレバーあり)はラインナップから廃止となり、今後はE-Clutchモデルのみの展開となります。
ETC2.0やオートウインカーキャンセラー、Honda RoadSyncまでを標準搭載したCB750 HORNET E-Clutchは、もはや「プレミアム・ミドル」と呼ぶにふさわしい1台といえるでしょう。
新型「CB750 HORNET E-Clutch」が気になる方は、ぜひお近くのHonda Dreamにご相談ください。
▶ 公式広報リリースはこちら(Honda企業情報サイト)
▶ 製品情報はこちら(Honda公式サイト)
【文/編集部】

