
スズキ「バンバン(VanVan)」は、太いタイヤとリラックスした乗り味で長く愛されてきた個性派のストリートバイクです。
初代は1971年に登場し、遊び心のあるデザインと扱いやすさで独自のポジションを築きました。
その系譜を現代に復活させた代表格が、2002年に発売された「バンバン200(RV200)」です。
バンバン200は、レトロな雰囲気とファットタイヤのインパクトを残しつつ、街乗りでの扱いやすさを重視した設計が特徴です。
2007年のモデルチェンジでは、燃料噴射(FI)化とキャタライザー採用などにより、排出ガス規制への対応が図られました。
一方で、国内では2017年9月に生産終了となり、現在は中古市場で探すバイクになっています。
中古で選ぶ際は、キャブ車かFI車か、そして年式ごとの細かな仕様差を把握しておくと失敗が減ります。
とくに日常の足として使うなら、始動性や扱いやすさの面でFI車を好む方も多いです。
逆に、機械感のあるフィーリングやシンプルさを楽しみたい方は、キャブ車を選ぶという考え方もあります。
この記事では「スズキ バンバン」の魅力を、バンバン200を中心に、歴史・特徴・インプレ・スペックまでまとめて紹介します。
バンバン200を検討中の方が、購入前に知りたいポイントを一通り押さえられる構成にしています。
街乗り、下道ツーリング、のんびり散歩バイクを探している方は、ぜひ最後までご覧ください。
Table of Contents
どんなバイク?
バンバンの最大のアイコンは、見た瞬間に分かるリアの極太タイヤです。
リア180幅という存在感があり、後ろ姿が「ずんぐりむっくり」でかわいいと言われる理由にもなっています。
フロントも太めで、砂地や荒れた路面でも安心感のある雰囲気を作っています。
ただし本格オフロードというより、ダートも含めて「気負わず走れるストリート寄り」の立ち位置です。
車体は取り回しやすく、足つきも良好で、初心者でも構えずに乗りやすいのがバンバンの良さです。
シート高が低めで、ライディングポジションもゆったりしています。
結果として、スピードを競うより「景色を見ながら走る」スタイルに自然とハマります。
エンジンは200cc単気筒で、最高速や高速巡航よりも、街中や下道のペースで気持ちよく走る方向性です。
小柄に見えて意外と安定感があり、低速でのふらつきが少ないと感じる方もいます。
一方で燃料タンクは大きくないため、ロングツーリングでは給油計画がポイントになります。
それでも「寄り道を楽しむ」走り方なら、給油も旅のイベントとして受け入れやすいバイクです。
カスタムの楽しさもバンバンの魅力で、純正の雰囲気を残したまま軽く手を入れるだけでも表情が変わります。
見た目が個性的なので、ノーマルでも絵になり、写真映えするのも人気の理由です。
生産終了後も根強いファンが多く、中古でも状態の良い個体は早く動く傾向があります。
購入を決める前に、実車の足つきと取り回しを必ず確認すると安心です。
なお、ここからのスペック・数値は国内で流通が多いバンバン200(RV200)を中心に記載します。
SUZUKI バンバンのインプレッション
バンバンに乗ると、まず「急かされない」感覚が印象に残ります。
スロットルを開けて一気に加速するより、一定のペースでトコトコ走るのが気持ちいいタイプです。
街中では車体の軽さが効き、押し引きやUターンが苦になりにくいのが嬉しいところです。
取り回しが楽だと、乗るハードルが下がり、結果としてバイクに乗る回数が増えるという声もあります。
シート周りのゆったり感もあり、短距離移動が「作業」ではなく「気分転換」になりやすいです。
太いタイヤの見た目に反して、低速域での安定感があり、路面のギャップも構えずに受け止められます。
ただし万能ではなく、タンク容量の小ささと、高速道路の巡航は得意とは言いにくいです。
特に風の強い日や流れの速い区間では、余裕を持った走り方が前提になります。
その代わり下道や市街地では、景色を楽しみながら走る「ちょうど良さ」が光ります。
エンジンは単気筒らしい鼓動感があり、回して楽しむというより、回し過ぎずに気持ちよく走る方向です。
整備性が比較的シンプルと言われることもあり、自分で軽いメンテを始めたい方にも向きます。
カスタムパーツも一定数流通しており、シート、キャリア、スクリーンなどで使い方に合わせられます。
総じて「速さ」より「暮らしに馴染む楽しさ」を重視する人に刺さる一台です。
バイクに乗っている時間だけでなく、停めて眺める時間まで楽しいというのが、バンバンらしさだと思います。
迷っている方は、実際にまたがってみて、足つきとハンドル切れ角を体感するとイメージが固まります。
SUZUKI バンバンのスペック

| 車名 | スズキ バンバン200(RV200) |
|---|---|
| 発売 | 2002年(国内) |
| 生産終了 | 2017年9月(国内) |
| エンジン | 空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒 |
| 総排気量 | 199cc |
| 最高出力 | 14ps / 8,000rpm |
| 最大トルク | 1.5kgf・m / 6,000rpm |
| 変速機 | 5速 |
| 始動方式 | セルフ式 |
| 全長×全幅×全高 | 2,085×805×1,045mm |
| ホイールベース | 1,385mm |
| 最低地上高 | 160mm |
| シート高 | 770mm |
| 車両重量 | 128kg |
| 燃料タンク容量 | 6.5L |
| 燃費(60km/h定地) | 55.0km/L |
| タイヤ(前) | 130/80-18 |
| タイヤ(後) | 180/80-14 |
| ブレーキ(前) | ディスク |
| ブレーキ(後) | ドラム |
| 最小回転半径 | 2.2m |
| 燃料供給方式 | FI(年式によりキャブ車あり) |
| フレーム | セミダブルクレードル |
| 用途の向き不向き | 街乗り・下道ツーリング向き / 高速巡航は余裕を持って |
| 中古での注意 | キャブ/FI、年式、始動性、アイドリング安定、タイヤ摩耗、チェーン周り |
| カスタム例 | リアキャリア、ボックス、スクリーン、ハンドル、シート、灯火類 |
数値以上に大事なのは、太いタイヤと低速域の扱いやすさが作る「バンバンらしさ」です。
スペック表の項目を見たうえで、用途が下道中心なら、満足度が高くなりやすいバイクです。
逆に高速移動が多い方は、巡航ペースと給油間隔をイメージしてから決めるのがおすすめです。
みんなのインプレッション
ここでは公開されているオーナー投稿などから、短い原文を抜粋して「そのまま」掲載します。
バンバンは評価が似通いやすく、取り回し、まったり感、燃費、そしてタンク容量や高速の弱さが繰り返し語られます。
購入前の最終判断として、実際のオーナーの言葉を先に読んでおくと、ミスマッチが減ります。
以下は抜粋のため短文ですが、方向性はかなり伝わるはずです。
『でも、バンバンは軽くてとても取り回しが楽。いつでも気軽に一緒にでかけられます。』(出典:車が3つの轟さん日記2)
『その点バンバンは、まったりトコトコと流すことができます。』(出典:みんカラ)
『軽くてとても乗りやすい車両でした。』(出典:みんカラ)
『ホントに壊れないバイクです!』(出典:みんカラ)
『下道ツーリングに軽い車体に足付きも良い。燃料タンクが小さい。』(出典:ウェビックコミュニティ)
『現代のハイテクバイクのいいところは一切ないけどハイテクと引き換えに失くしたものを全部持っています。』(出典:Webikeプラス)
『街中で車とはらなければ常に40K/L以上(但しハイオク)維持費も安い。』(出典:Webikeプラス)
『燃費がウソみたいにイイ。こんな太いタイヤなのに。』(出典:BikeBros)
声を総合すると、バンバンは「速さ」より「気楽さ」に価値を置く人ほど満足しやすい傾向です。
とくに下道中心のライフスタイルなら、所有してからの幸福度が高くなりやすいと思います。
気になる方は、試乗が難しくても、まずは跨って足つきと取り回しを体感してみてください。

