2気筒エンジンの完成形…ホンダ・CBR400Rはやっぱりすごかった!

2013年に登場したCBR400R。

当時500ccの海外向けに販売していたのですが、それを400ccにスケールダウンしてこく亡い仕様にしたのです。

期待されたエンジンは水冷並列2気筒でした。

CB400SFが売れているのは400ccで4気筒だから…というのを聞いたことがあります。

確かに現行車ではCB400SFだけであり、その完成度は他社の追随を許さないといってもいいでしょう。

登場してから20年間も一貫した設計思想には頭が下がります。

しかし、そんなCB400SFにも生産終了の噂が…。

といっても、普通二輪免許のことを中免と言っていた時代は400cc4気筒ってあたりまえの時代だったんです。

そういう人たちは現在50歳代でしょうね。

4気筒を期待してた?

Honda CBR400R
総排気量:399cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
最高出力:46PS/9000rpm
最大トルク:3.9kgf-m/7500rpm
シート高:785mm
車両重量:192kg
税込価格:80万8500円

発売時のホンダが示したコンセプトは

「生活をより楽しく、便利にするバイクを買いやすい価格で」

CBRとう名前で期待した人も多かったかもしれませんが、サーキット仕様とかレプリカといったスポーツテイストバリバリのバイクとは一線を画していたのは間違いないでしょう。

2011年に発売されたカワサキのNinja400を意識したのは間違いないと思いますが、Ninja400にしてもエンジンはほぼ変わりません。

2気筒の400ccか…往年のホンダを知る人はがっかりしたかもしれません。

しかし、昔と今ではまったく時代が違うといっていいでしょう。

高騰化するバイクの値段にあって、乗りやすさを求めて価格を抑えるといったことも考えなくてはいけないのなら、400cc2気筒はベストな選択と言えます。

しびれるようなハンドリングよりも乗りやすさ、ハイパワーよりも燃費を大事にするライダーも増えてきました。

バイクブームの再燃と言われて久しいですが、峠でかっ飛ばすライダーは見なくなりましたね。

おそらくそういった人たちは、大型免許をとって、ファイアーブレードを買ってサーキットに行っているのでしょう。

400ccの良さ、400ccならではのメリット…そういったことをCB4400Rに乗ってみるとわかるような気がするから不思議です。

400ccは日本にしかないカテゴリーです。

250ccバイクと大型バイクの間に入った今では中途半端なカテゴリーと言われがちですが、日本人の体格に合って乗りやすさを兼ね備えた400ccカテゴリーは無くすには惜しいですよね。

CBR400Rってどんなバイク?

やっぱり軽量な車重ですね。

それでもスーパースポーツなバイクと比べても実際の車重は192kgあります。

軽くないよ…と思いがちですが、それが軽く感じてしまうのですから、そこはホンダマジックなのでしょう。

これは誰もが感じることです。

ボディサイズもワンクラス上のCBR600RRと大差ありません。

走り出したら軽く感じる…というフィーリングではなく、サイドスタンドを払ってからの車体の引き起こしから軽いのですから、誰もが「アレっ」っと思うはずです。

そこで、ライバルのNinja400ですが、こちらはNinja250から派生しているので、車重もCBRよりも25kgほど軽いです。

パワーもNinjaのほうがあるので、CBRよりもスポーツライクと言われています。

じゃあ、CBRダメじゃんなんてことにならないところがすごいんです。

そこには、重量物のレイアウトや重心の設定など、まさにホンダマジックの賜でしょう。

逆にCB400SBは4気筒でCBRよりも15kg重たいのですが、こちらはズッシリとした手応えを感じますよ。

肝心の走りですが、試乗しただけの感覚なので2気筒のエンジン特性を強く感じるくらいの感想しか出てきません。

ただし、軽さは随所で感じることができます。

エンジン特性もあるのでしょうか、回転から軽い印象なんです。

アイドリングからすぐにトルクが出て、常用の3,000回転域からアクセルを開けると瞬時にリアタイヤが反応するという感じですね。

レスポンスがいいのはさすがCBRといったところです。

4気筒よりも神経質な面があるはずなのですが、そこを感じさせないところがCBR400Rにはあるように感じます。

気になる足つきチェック

シート高:785mm
ライダーの身長:178cm

シートと内ももが当たる部分がシェイプされているので足が降ろしやすく、足つき性はかなり良いです。

上半身は前傾になりすぎず楽なポジションです。

旧世代の人はどうしても4気筒バイクと比較してしまいがち三T年。

それでも、CBR400Rの2気筒エンジンは掛け値無しに完成度が高いです。

ただし、高回転域たとえば6速100km/hあたりで2気筒エンジン特有の振動を感じることになります。

4気筒ではないな…そんなことを感じさせる瞬間があるのも事実。

それでも、なんとなくバイクの鼓動を感じさせられるのが2気筒エンジンの良いところなんですよね。

シングルエンジンだとうるさいのでツインの完成形に乗りたいのであればCBR400Rはベストチョイスとなるでしょう。

ライバルのNinja400が気になりますが…。

CBR400Rのスペック

NC47型CBR400Rの諸元

画像は本田技研工業より引用
車両型式 2BL-NC47
お値段 732,240円
排気量 直列2気筒399cc
最高出力 46PS[34kW]/9500rpm
最大トルク 3.8kgm[37Nm]/7500rpm
WMTC燃費 28.2km/L
全長幅高 2080mm/750mm/1145mm
面積&体積 1.560m²/1.786m³
地上&座面 140mm/785mm
車両重量 192kg
タイヤ 前:120/70R17 後:160/60R17
ブレーキ 前:ディスク 後:ディスク

みんなのインプレッション

「車体バランスが非常に良いため、超低速でも極めて安定しています。これで一本橋の試験を受けてみたいと思わせるほど。峠道は本格的に走っておりませんが、筑波山の麓でコーナーリングテストをした時は、初心者でも安心して走れました。
走りの上でいちばん大事なのは、安全に止まれることだと思いますが、ブレーキの効きも良く、フロントシングルディスクのネガティブさは感じません。ABSを装着していますが、これは緊急時の用心棒として必須でしょう。5万円高に抑えられているのが良いです。」

「ツーリングをメインでそのほかの用途にも使えるという正に丁度いいというバイクだと思います。スピード出したい。峠などでガンガン曲げたり等をするのであれば物足りないと感じると思います。自分は普段街乗りとツーリングでエンジンも回し過ぎずのんびり走っているのでこの位が丁度いいと思い選択しました。
自分と同じ様な使用目的であればオススメ出来る車輌だと思います。」

「低回転からのトルクもありますし、扱いやすい、乗りやすいバイクだと思います。エンジン音も静かですし、高回転まで引っ張る必要もないし、優等生ですね。初めてバイクを購入される方にもお勧めできます。逆に、バイク好きの方からすると、おとなしすぎて味気ないかもしれません。不満は、ありませんし、長いこと乗りたいと思ってます。」

「二気筒400cc..昔と比べたら対したことないバイクかもしれませんが、二気筒の楽しさ、250ccとは違う400ccの楽しさを味わうことが出来るバイクです 買って良かったと思います 1万キロ超えた頃に再レビューしたいと思います」

「とにかく親しみやすく、バイクってこんなに楽しいんだと改めて感じさせてくれました。私のようなアメリカンからの乗り換えやビギナーの方が乗って不満に感じることはまずないでしょう!」

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