ホンダ・Biteが発売されたのは2002年1月です。
先行のズーマーと同様、それまでにないスタイリングの50ccスクーターとして話題を呼びました。
当時のホンダには若い開発者で構成された“Nプロジェクト”が存在。
バイトは、エイプ、ズーマーに次ぐNプロジェクト第3弾として登場したのです。
どんなバイク?
ズーマーに次ぐ原付スクーターの投入となったのですが、なんとなく似たような感じでしたね。
話題を呼んだのは間違いないですが、ズーマーと似たようなスタイルで新鮮な感じはしませんでした。
それでも、Nプロジェクトはその後もソロ、PS250と続いていきます。
個人的には成功したのはエイプとPS250くらいかなと思います。
ソロも斬新だったのですが、50ccというところで減点でした。
エイプは2種もありましたからね。
話が逸れましたが、バイトはズーマーの二番煎じというような感じが否めません。
フレームワークに特化したいのか、そうじゃないのか中途半端な感じです。
ただし、フレームワークタイプのバイクに好感触を得たのか、その後のソロとPS250に続いていくのですが…。
独立したかのようなサドルシートは高さ調節が可能という、斬新さがちょっぴり受けたのですが、それくらいですね。
乗る人は所詮、オーナー一人なので最初に高さ調節をしたらそれで終わりで、あとは調節することはありません。
人気か不人気かはともかく、登場翌年にカラーチェンジをした後に生産終了となりました。
Biteのインプレッション
エンジンは、49ccの水冷4スト単気筒エンジンです。
といっても、この時期の原付スクーターは4ストか2ストかの違いだけで、エンジン特性にそれほど特徴はありませんでしたね。
原付スクーターに何を求めるかにもよるのですが、買い物に便利なタイプではなく、遊び心を持った実験的なバイクといったらいいのでしょうか。
元々、Nプロジェクトがそういった性質だったので、販売が悪かろうが人気がなかろうが、とりあえずこんなバイクを出してみたいという姿勢は好きですね。
なので、大コケ(したと思われる)Nプロジェクトシリーズは好きでした。
なによりも、いろいろなバイクが発売されるのは良いことです。
とにかくエイプは名車だと思うし、原付シリーズはともかくPS250は街中でもよく見かけました。
Biteのスペック
Bite(2002年モデル)
型式 | AF59 |
---|---|
全長 | 1715 |
全幅 | 665 |
全高 | 1050 |
シート高 | 785 |
乾燥重量 | 77 |
燃料タンク容量 | 5 |
タイヤサイズ | 前:90/90-10 後:90/90-10 |
ブレーキ形式 | 前:ドラム 後:ドラム |
エンジン | 水冷4ストローク単気筒 |
排気量 | 49 |
最高出力 | 4.9ps/8000rpm |
最高トルク | 0.46kg-m/7,000rpm |
変速機 | Vマチック |
始動方式 | セルフ式(キック式併設) |
生産台数が少なかったので、街で見かけることは少ないでしょう。
当時も、あれ??と思ったバイクのほとんどはズーマーでしたね。
ソロも見かけなかったな…。
みんなのインプレッション
「ズークの精神が形になったような素敵デザイン。元ズークオーナーは感動の涙を禁じ得ない。」
「ズーマー用のカスタムパーツがかなり流用可能。」
「外装パーツが少ないので、スクーターにしては分解整備が割と楽。」
「取り回しが非常に軽い。」
「このバイクを「遅い」と批判する人もいたようですが、タクトIVYと比較したら素晴らしい進化を遂げていますし、ズークと違ってバッテリーも変速機も装備しています。つよすぎです。」