スズキバンバン200は可愛いだけのバイクではなかったよ

199ccの単気筒エンジンを積んだバンバン200。

2002年に登場したストリートバイクです。

排気量が199ccで小柄な車体でありながら後輪に極太タイヤを装着。

どことなくヤマハの「TW200」に似ています。

クールなTWに対して、可愛らしさのあるバンバンといった構図でしたね。

個性的で可愛い外観に「バンバン」という響きの良い車名が魅力的なバイクです。

どんなバイク?

往年のバイク乗りにとっては1970年代に発売されたバンバンが思い起こされるでしょう。

排気量も90cc、75cc、50ccといったように多岐にわたっていてレジャーバイクとして人気を博していました。

2002年3月に発売されたバンバン200は、それらを復活させたストリートモデルだったのです。

その誕生には、先述したヤマハのTW200の存在が大きかったでしょう。

2000年頃から始まったストリートカスタムをけん引していたモデルです。

そこから、ホンダがFTRを復活させたり、スズキがグラストラッカーをラインアップし、バンバンの登場は多くのファンから好感を持って迎えられました。

バンバンの特徴である幅広シートやアップマフラー、極太タイヤといったデザインコンセプトを踏襲。

それでいて、当時の現行バイクのどれとも似ていないスタイルもまた、往年のバンバンと同じだったのです。

エンジン部分を見てみると、排気量199ccの空冷4スト単気筒エンジンは、ジェベル200やDF200に用いられていたものと同タイプです。

減速比は違うのですが、5段リターンのミッションも同仕様でした。

2003年には、バリエーションモデルとして、バンバン200Zが登場します。

このタイプは、タックロールシートを装備し、こちらのほうがストリートカスタムらしいということで、バンバンシリーズのメインになっていきました。

2008年にモデルチェンジが行われ、バンバン200Zの設定はなくなりました。

しかし、べースのバンバン200自体が、200Zの要素を受け継いで、タックロールシートを採用といった形で両車が融合した形となりました。

その後は、2012年と2016年にシート形状が変わるなどのマイナーチェンジを受けて、2017年の平成28年排出ガス規制をクリアせず「生産終了」となったのです。

バンバン200のインプレッション

バンバン200を語るときに真っ先に言えるのは軽二輪クラス最軽量の128kgということですね。

軽量ということは取り扱いのしやすさに直結します。

それでいてシート高はそれほど低いわけではなく、走行中の安定感につながっています。

実車を見てもまったく手強さを感じません。

かといってバイクの持つ雰囲気はしっかりと持っているので、誰にでも勧められるバイクとなってるのです。

ストリートバイクなので街乗りに向いているバイクですよ。

ストップゴーを頻繁に繰り返す街中では無類の乗りやすさを発揮してくれます。

エンジン特性も低速向きに振れているので安定感も抜群です。

バンバン200のスペック

NH42A型バンバン200の諸元

画像はスズキ株式会社より引用
車両型式 JBK-NH42A
お値段 437,400円
排気量 単気筒199cc
最高出力 16PS[12kW]/8000rpm
最大トルク 1.5kgm[15Nm]/6500rpm
60kmh燃費 51.5km/L
全長幅高 2140mm/865mm/1125mm
面積&体積 1.851m²/2.082m³
地上&座面 220mm/770mm
車両重量 128kg
タイヤ 前:130/80R18 後:180/80R14
ブレーキ 前:ディスク 後:ドラム

幸運にも2週間程度バンバン200に乗ることができました。

小柄なバイクということは知っていたのですが、実車はそれほど小さく感じることはありませんでした。

跨がってみると、軽さと重心の低さをすぐに感じることができます。

もちろん足つきも良いので、立ちコケの心配は小柄な人や女性であってもほぼないといっていいでしょう。

取り回しも良いのもうれしいですね。

走ってみるとキビキビ走ってくれます。

パワーがそれほどあるわけではないのですが、車重が軽いのでスピード感もあり、街中で遅れを取ることはありません。

登板能力もあるので、急坂もしっかりと上ってくれますよ。

印象としては、ハンドルの切れ角がオフロード並みに高かった印象です。

小回りも楽々ですし、公道を走っても楽しいのですが裏路地散策にももってこいでしたね。

みんなのインプレッション

「 かわいかったので衝動買い気味に。二輪免許持ってなかったんで、車両と一緒に免許取得代金を含めたローンを(←馬鹿)力なのは欠点とは思ってないです。安心して上まで回せるほうが、不慮の事故とか起こさなそうで良いのではないかと…初心者だし。」

「どこでもバンバン走れそうなビッグフット。乗り心地の良いしゃもじ形シート。デカイRフェンダー。シンプルで扱いやすいエンジン、パワー。足付きがいい。」

「前は原付のbenly50sに乗っていましたが、比べるとやっぱり加速がいいです(ベンリーが遅すぎと言う話も・・・)。最高速も110Kmは出るので高速道路も大丈夫でした。シートが肉厚なのであんまり疲れないです。」

「初めてのバイクなので、デザイン重視で。カワイイのだけれど、ちょっとワルそうなイメージで。」

「 クラッチ操作が楽(あほなことをしなければエンストは皆無)シートがすらっとしているのでいろいろなすわりかたができる。振動が結構するがバイクらしいいきたバイクという感じがする。かなり高燃費(改造していまは町乗り26Kキープ)
バンバンは初めてMTにのるのには最適ですが、最高速をもとめてはしるには物足りなくなります。(私がそうだった)次はSV400をかうつもりで今お金をためてますが、このバンバンも燃費がかなりよかったり、乗りやすかったり、ポジションもかなりフィットしてまして100点に近いのですが、最高速を求める私には少し出会うのが早かったようです。もし、バンバン400が出たり、バンバンの二気筒が出たらおそらく有無をいわず買うでしょう。なんならDR-Z400のエンジンを積んだバンバンなどいかがでしょう?? おそらく値段が少々たかくてもかっております。それぐらいいいバイクだし、いろいろバイクの良さ教えてもらったバイクでもありました。」



おすすめの記事