ヤマハの巨艦…FJR1300は欧米で大人気!日本では??

FJR1300は海外向けのバイクです。

かつて、FJ1100(1984年)からFJ1200(1991年)と欧州向けの高速ツアラーモデルがありました。

それに続いたのが、1,298cc水冷並列4気筒DOHCエンジン搭載のFJR1300だったのです。

2001年に欧州向けとしてデビューしました。

どんなバイク?

海外向けということで、日本では逆輸入すれば購入することができました。

それでも、2013年11月に正式に日本市場に導入されることになります。

理由として、ETC機器の導入補助や高速道路での二人乗り解禁などが追い風となってツーリング志向が高まったことが大きな要因として挙げられます。

とはいってもETCにしても二人乗り解禁にしても2013年は導入から8年は経っていたので、それを理由にするのは無理があったかも…。

それでも、スポーツツアラーの国内展開の需要が高まっていた時期というのは間違いないでしょう。

実際に2000年代に入ってからスポーツツアラーは良く売れています。

リターンライダーの多くの需要があったのも間違いないでしょう。

その中でFJR1300は真打ち登場といった感じだったと思います。

FJR1300を語る上で避けて通れないのが2バリエーションのタイプです。

FJR1300は、2001年から2013年までの間に、ABSを搭載したFJR1300A、クラッチ操作不要でシフトチェンジを可能としたFJR1300ASの2バリエーション展開となっていました。

そのため、2013年以降の国内モデルも、標準仕様のA、上級モデルのASという構成でした。

販売のメインとなったのは標準モデルではなくASというのも意外な面が当時はありましたね。

その後、2016年にマイナーチェンジが行われます。

AS、Aともに、これまでの5段から6段ミッションに変更されたのです。

また、クラッチ操作が必要なFJR1300Aについては、アシスト&スリッパークラッチが搭載されました。

このマイナーチェンジの際には、平成28年排出ガス規制もクリアしています。

クラッチ操作が必要ないということでAT限定大型二輪免許との関係ですが、2019年12月1日から施行された道路交通法施行令の一部改正に伴って、従来の「総排気量0.650リットル以下」という限定が撤廃されました。

排気量の上限なく、クラッチ操作を必要としない車両を運転することが可能になったのです。

これによって、FJ1300ASは、AT限定免許対応モデルとなりました。

FJR1300のインプレッション

眺めたことしかないのでインプレッションも何もないのですが…。

こういったときは思ったことを書きます。

エンジンから言うと、水冷並列4気筒です。

普通のエンジンだよね?なんて言う人もいるかもしれませんが、CB1300シリーズとFJR1300しかないのです。

エンジンの造形をそれほど気にしないのであれば、そこまでなのですが、希少なエンジンであることは間違いありません。

カウルに囲まれることなくエンジン部分がむき出しになっているので、見る人が見たらすぐにわかりますよ。

1297ccの水冷DOHC4バルブ並列4気筒エンジンは、2軸バランサーの採用もあって驚くほど低振動です。

高速道路限定で考えると、4000rpmまでで事足りるほどトルクフルでもあります。

うらやましいのはライディングモード。

これは、スポーツとツーリングの2種類で、スロットルレスポンスで明確に差別化されています。

スムーズで疲れにくいのはツアラーとしては当然ですが、元気良く走りたい場面ではそれに十分すぎるパワーで応えてくれます。

実に完成度の高いエンジンと言えるでしょう。

といっても、現状でヤマハの旗艦となるバイクですから当然ではありますが…。

それと、跨がったことがあるのですが、見た目の巨大さよりもそれほど圧迫感というものがありません。

足つきも良好でどっしりとした安定感があります。

おそらく重心も低いのでしょう。

https://abundant.jp/mylife/wp-content/uploads/2021/09/FJR1300-10-1024×576.jpg

お店の人が言うには取り回しも楽だそうです。

とはいっても装備重量は296kg…何か積めば楽に300kg超です。

走れば楽ちんなのですが、それなりに取り回しは覚悟しましょう。

そうは言っても、身長150cmの女性がハヤブサに乗っています。

バイクはバランスだと思うのでなんとか克服したいですね。

FJR1300のスペック

RP27J型FJR1300ASの諸元

画像はヤマハ発動機株式会社より引用
車両型式 2BL-RP27J
お値段 1,836,000円
排気量 直列4気筒1297cc
最高出力 147PS[108kW]/8000rpm
最大トルク 14.1kgm[138Nm]/7000rpm
WMTC燃費 16.6km/L
全長幅高 2230mm/750mm/1325mm
面積&体積 1.673m²/2.216m³
地上&座面 125mm/805mm
車両重量 296kg
タイヤ 前:120/70R17 後:180/55R17
ブレーキ 前:Wディスク 後:ディスク

FJR1300はヤマハが1100時代から延々と熟成を重ねてきたバイクです。

スポーツツアラーの概念を作ったバイクと言ってもいいでしょう。

対比できる他車のバイクとしてはST1300がコンセプトとしては近いですが、エンジンを考えるとCB1300SBといったところでしょうか。

現行のFJR1300はハイテク装備が満載です。

世代としては第4世代ということになるのですが、ミッションは待望の6速になりました。

灯火類はLED化されていますし、ASにはコーナリングランプも採用して安全性が向上しています。

もっとも、ハイテク化のインパクトとしては第3世代のライドバイワイヤやライディングモード、トラコン、電子調整式サス(ASのみ)などのほうがインパクトは高かったかも。

↓取り回しとかサイズ感はこちら

みんなのインプレッション

「重いので取り回しが悪いのは仕方がありませんが、停車時にちょっとした配慮をすれば楽です(傾斜を考えるなど)。また、教習所で習うようにバイクを下りて取り回すと非常に重く厄介ですが、乗ったまま両足で移動させると、それほど力が要らずお薦めです。立ちごけ防止にも良いです。」

「01年式で10年間12万キロのって、取り回しが億劫になってMT07、バンディット1250Fに乗り換えましたが、結局1年半後FJR1300に戻ってしまいました。やっぱり私に合うバイクはこのバイクだと認識を新たにしました。」

「最初に、重い!が先で、走り出したら、軽い!になる(^_^)他の乗りやすいリッターバイクも同じようになりますが、高速走るなら、快適、快適(^-^)vしかし、町のりは駄目。重すぎる、でかすぎる( TДT)大型バイクが趣味な人でないと乗れないが、良いバイクだよ。」

「かなりまとまっていて、とっても満足をしております。まとまり過ぎて面白みがないとの意見もありますが、ツアラーバイクは快適に走れるように作られているハズなので、それを求めるなら他の形態の物をあたれば良いと思いますね」

「いかなる状況からでも、リニアに加速する絶対的なパワーと、ワインディングでの楽しさ、超高速域での巡航性能の高さ。逆に言えば、誰にでも扱いやすいバイクで、玄人には面白みに欠けるバイクではないでしょうか。又、大きさと車重から来る、取り回しの悪さには、早く慣れない事には如何ともし難いでしょう。」



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