CBX125カスタムは、1984年の登場です。
ホンダCBXシリーズに設定された125ccモデルとして発売されました。
カスタムはアメリカンモデルで、同日にカウル付きのロードスポーツCBX125Fが発売されています。
どんなバイク?
125ccのCBXに搭載されたエンジンは、半球型燃焼室と放射状に4本のバルブを配置したRFVCというシステムを採用したものでした。
これは、燃焼効率を上げることで、出力アップと燃費性能の向上をともに実現しようというものです。
原二でありながら、CBX125カスタムは、ロングツーリングを標榜したアメリカンカスタムモデルです。
そのため、同型のエンジンでありながらFよりも少しおとなしめの15psというパワーでした。
ギアも6速でしたからね。
それでも、ショートタイプのメガホンマフラーや16インチ径のワイドなリアタイヤを備えているところは、堂々としたものでした。
無理だと思いますが、現在CBX125カスタムをそのまま作ったらどうなるのか…気になりますね。
原二といっても50万円くらいにはなるかもしれません。
アメリカンなのでシート高は730ミリでした。
1987年に静粛性向上、は93年にエンジン特性やギア比の変更などのマイナーチェンジがされています。
ただし、93年のモデルチェンジで13psにパワーダウンしたのが残念でしたね。
そのモデルチェンジを最後にカスタムは生産終了になります。
CBX125カスタムのインプレッション
角形ヘッドライトはCB125T譲りです。
カスタムは所有していませんでしたが、当時やたらと目にしました。
それほど売れている感じはしなかったのですが、乗る機会もよくあって原二でしかもアメリカンなのにキビキビと走るバイクだなという印象です。
Fと同じエンジンなんですが、形状が違えば乗り味も当然違いますし、何よりもパワーの差を歴然と感じました。
パワーがFのほうが若干大きかったのですが、それ以上に走る印象でした。
もっとも、カスタムに速さを求めるのもどうかと思いますし、5速というのもそれを物語っていましたね。
Fは6速なのですが、必要ないし走っていてもギアチェンジで忙しい印象でしたよ。
カスタムは中低速で扱いやすいエンジン特性でした。
なので、街乗りの渋滞時でもトコトコ安定して走ってくれましたよ。
もっとも、力強さを感じるよりもDOHCエンジンなのでふかしてナンボだったのは間違いありません。
印象としては、使い切れるパワーでしっかり回すバイクでした。
原二だからいじりやすいのか、名前通りいろいろなカスタムを見てきました。
族車御用達みたいなイメージも持たれていたかも…。
それはそれでかっこよかったですけどね。
一番はセパハンにしたカスタムでした。
アメリカンはセパハン似合うなあなんてずっと見とれていた思い出がありますね。
CBX125カスタムのスペック
JC12型CBX125 カスタムの諸元 | |
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画像は本田技研工業より引用 |
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車両型式 | JC12 |
お値段 | 339,000円 |
排気量 | 単気筒124cc |
最高出力 | 13.1PS[9.6kW]/9500rpm |
最大トルク | 1.10kgm[10.8Nm]/8000rpm |
60kmh燃費 | 47.7km/L |
全長幅高 | 2050mm/780mm/1105mm |
面積&体積 | 1.599m²/1.767m³ |
地上&座面 | 140mm/730mm |
車両重量 | 124kg |
タイヤ | 前:90/90R18 後:110/90R16 |
ブレーキ | 前:ディスク 後:ドラム |
一時期ボロボロのFを所有していましたが、乗れば乗るほど気に入ってしまってカスタムも欲しいなと思いました。
ボロボロだったのでFのほうは購入して1年も経たずに動かなくなってしまいました(復活不能…)。
タコメーターが付いてましたし、何かと豪勢な作りでさすがバブル以前のバイクだなという印象でしたね。
アメリカンタイプで欲しいなと思ったバイクは、カスタムとヤマハの250スペシャルと他にはJAZZくらいかな(けっこうある…)。
何が良いって125ccでDOHCエンジンですよ。
なので必然的にギアも6速で、街乗り中はギアチェンジで忙しかった…。
※↑カスタムは5速だった…。
タンデムはしませんでしたが、段差付きのシートが何気にかっこよくて憧れの的でしたね。
みんなのインプレッション
「なりは小さくともしっかりアメリカンしているところ。燃費よし。(街乗りでも33キロぐらい)ギアチェンジがたくさんできる。公道でもしっかり5速まで入れられる。というか入れざるをえない。でもこれって欠点?125に乗ってると珍しがられる。(というか何か主義主張があるように人に思われる)」
「回すとスゴイです。7000あたりからレッドまでの吹け上がりは原付二種とは思えない程の伸び。カタログ値15Ps。
シートはアメリカンタイプなので長距離も楽チンです。タンデムも余裕まではいかないまでも楽。
上が良く回ってくれるので高回転キープでの運転は軽快そのもの!最高速度はぬふわです。
250からの乗り換えですが低速トルク以外ストレス無く乗ることが出来ます。」「このバイク最高です。維持費安いわ乗りごごちいいわ結構速いと三拍子揃ってる。
スクーターじゃ面白くない、でも新車買う余裕がない、少しでも馬力のある原付二種を選びたいならコレで決まり!」「安いセカンドが欲しかったが、スクーターには楽を覚えてしまいそうだから絶対に乗りたくなかった。そんなときに激安で売られていたので飛びつきました。」
「ツインキャブが6000回転を超えたくらいから、どっかんターボ状態をつくってくれるので、アメリカンの見た目を裏切る走りを見せてくれる。体感的には VTECみたいな感じで、全然走りが変わる。80キロまではあっという間。ぶん回しても燃費良すぎる。」