ホンダ・XL1000VバラデロはXLシリーズのフラッグシップモデル

XL1000Vバラデロは1999年に欧州向けに販売を開始した、XLシリーズのフラッグシップモデルです。

日本国内での正規販売はなく、購入するには逆輸入するしかなかったバイクです。

ちなみに“バラデロ”はキューバのリゾート地の名前です。

どんなバイク?

VTR1000Fのエンジンをベースにしています。

996ccの水冷4ストローク4バルブDOHC90°バンクV型2気筒エンジンをトルク重視にチューニングしたものです。

XLシリーズのフラッグシップバイクですから、フレームにはスチール製を採用しています。

※アルミのほうが優れている…という考えは古いのでしょうか…。

見た感じは、アフリカツイン??ですが、アフリカツインよりも大きなフロントカウルが特徴的です。

そしてカテゴリーは“デュアルパーパス系アドベンチャーツーリングモデル”です。

まあ、オンよりにセッティングされたツアラーといった感じですね。

生産終了は2010年ですから、けっこうがんばったバイクでした。

ちなみに元となったVTR1000は2007年に排ガス規制を受けて生産終了しています。

この年差はどうしたの?と気になるところですが、実はバラデロのエンジンは2003年にFI化しているのです。

実は欧州ではかなり売れたバイクであり、アドベンチャー系はよく売れることを実証した形ですね。

逆にFI化したエンジンをVTR1000にフィードバックしなかったのが悔やまれますが、FI化したときにエンジン特性も大幅に変更したのでしょう。

バラデロのインプレッション

ZZR1200を物色していた当時は、バラデロのようなバイクに興味がなく…。

それでいて、大柄な姿に見とれていたかも。

望めば試乗させてくれそうな感じだったのですが、なにせ初心者だったのでそこまでの勇気がなくて断念しました。

ただ、その頃って大型の免許取り立てで、けっこう怖いもの知らずだったんですが、それでもバラデロの威圧感に引いてしまったんでしょうね。

それにしても、ホンダのスタッフの推しがすごかったです。

「レアなバイクですよ~」という売り文句だったのですが、現行車でレアって売れてないんのでは?なんて勘ぐってしまったんです。

実際にバイクに乗っていると、同じバイクに遭遇するのってなんとなく嫌な気持ちになるんですよね。

そう思えば、ZZR1200もCB400SSも同じバイクに遭遇しなかったなあ。

いや、CBはけっこう遭遇したんですけど、最初の頃だけですね。

CBは最初はよく売れたそうなんですけど、みんな手放すのも早かった…。

私がCB400SSを新車で購入した頃は、お店に中古のCBがわんさか置いてありました。

バラデロの話なのにCBの話が多くなってしまった…。

まあ、レアつながりということで。

バラデロのスペック

排気量クラス 大型自動二輪車
車体型式 SD02
エンジン SD02E型 996 cm3
水冷4ストロークDOHCV型2気筒型 996cc
内径×行程 / 圧縮比 98 mm × 66 mm / 9.8:1
最高出力 93.8ps/7500rpm
最大トルク 9.99kg-m/6000rpm
全長×全幅×全高 2300 mm × 930 mm × 1465 mm
ホイールベース 1560 mm
最低地上高 181 mm
シート高 838 mm
燃料供給装置 燃料噴射装置 (PGM-FI)
ブレーキ 前 296 × 4.5mm油圧式フローティングダブルディスク
後 256 × 5mm油圧式ディスク
タイヤサイズ 前 110/80 R19

みんなのインプレッション

「・VTRのエンジンを使っているのでパワフルで良い。・高速道路などの追い越しが非常に楽・運転姿勢が楽なのでロングツーリングでも疲れない。・タンク容量が24リットルと大きいため給油回数が少なくて済む。」

「・タンクも25L入り、荷物も沢山積めて長距離が楽・低速走行でも高速走行でも、バランス良く安定して、楽に走れる・高速走行では、フロントスクリーンがでかいので、風の影響ほとんど無し・気合い入れれば、超高速走行も可能・ブレーキ最高、良く止まる」

「何と言ってもポジションが楽でエンジンの鼓動がいい。特に60~90キロの間が楽しい。FJもよかったが乗っていてイマイチ楽しくなかった。あとライトが非常に明るい。クラッチが軽い。ギアチェンジがスムーズである。」

「とにかく動き出してしまえば軽い取り回し! ライトが明るい!(目が悪いためこれは嬉しかった) クラッチが軽い!(XLR250Rより軽い)」

「見栄えがする。白バイを上から見下ろせる。荷物の積載性・積載量が良いところ。長距離ツーリング400KM以上でもお尻が痛くならない、疲れ難い。夏場、水温の上昇率が緩やかで、かつ、フレームにエンジンの熱が伝導しにくいのでニーグリップしても膝の内側があつくならない。ZZRは、あつかった。」



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