ホンダ・X4…ちょっぴりアメリカン…ちょいワルオヤジが惚れたバイク

ホンダ・X4の登場は1997年です。

見た感じアメリカン?と思えるようなスタイリングに1,284ccの水冷4スト直列4気筒DOHCというパワフルなエンジンを搭載。

アメリカン寄りのスポーツバイクという位置づけでした。

どんなバイク?

とても力強さを感じるフォルムを持つバイクです。

「パワードカスタム」をキーワードに開発されたというだけのことはあります。

現在売れている「レブル」に通じるものがあると思うのは気のせいでしょうか。

逆に時代は巡る…ということなのかも。

今は、ちょっとした懐古調のバイクが流行ってますからね。

X4が発売された当時、というか90年代はアメリカンタイプのバイクもけっこう売れていました。

バイクブームが過ぎ去ったとはいっても、原付バイクが売れないだけで、大型バイクはそこそこ売れていた時代です。

もっとも、原付が売れないので収益が悪化した各メーカーは、開発費が捻出できず新車の数も減っていた時代です。

逆に厳選されたバイクが世に出ていた(さらに逆に考えると珍車は出にくい状況だったかも…)時代です。

すでに自主規制という言葉がまかりとおっていた当時のバイク業界にあって、自主規制値いっぱいの100psをわずか6,500回転時に発生していました。

と、ここまでは初期型の話です。

2000年には、X4 Type LDとなって、LDというのは“Low Down”の意味です。

シート高と最低地上高がともに10ミリ下がり、ハンドル位置も変更されたのです。

より安定感の増した乗車姿勢となったのですが、ますますアメリカン寄りになってしまいました。

やっぱり当時はアメリカンブームだったのでしょうね。

X4のインプレッション

そこそこ売れたバイクだったのに、2003年に生産終了しました。

逆輸入車であったことと、主戦場である北米での売れ行きが芳しくなかったことです。

あまり燃費が良くないことも不人気の理由でしたね。

米国では燃費はとやかく問われない…そんなイメージですが、巨大な車体(クルマも含めて)に巨大なタンクを載せて航続距離を稼いでいたのです。

なので、X4の燃費の悪さとタンク容量の少なさが致命的だったのかも…と予想しています。

国内メインで販売したらそこそこ売れたのにって思いますね。

但し、X4のエンジンはその後のCB1300FFに活かされることになります。

X4には初期型だったと思うのですが試乗する機会がありました。

たまたまの試乗だったのですが、取り回しが重いくてヨタヨタしながらX4を引っ張り出した思い出があります。

走り出したら安定感の化け物だったのですけどね。

今思ったら、直4ユニットのパワーと素性の良さがCB1300SFに引き継がれたんだなと思います。

X4のスペック

X4(1997年発売モデル)

型式 SC38
全長 2330
全幅 745
全高 1140
シート高 730
乾燥重量 249
燃料タンク容量 15
タイヤサイズ 前:120/70-18 後:190/60-17
ブレーキ形式 ダブルディスク / ディスク
エンジン 水冷4サイクルDOHC4気筒
排気量 1284
最高出力 100ps/6500rpm
最高トルク 12.3kg-m/5000rpm
変速機 5速
始動方式 セル

アメリカン寄りのスポーツモデルというよりも、アメリカンそのものといった感じです。

5速までしかありませんでしたから。

スポーツモデルは6速じゃないとね…と頑なに信じていました(それは今も変わっていないかも)。

重たいバイクでしたが、足付きべったりだったので思ったほど怖くありませんでした。

みんなのインプレッション

「以前のっていたSTEEDと同じ感覚でアクセルを開けた所、とんでもない加速をして、バイクから振り落とされそうになりました。それほど中低速域のトルクがものすごいという事です。・シート高が意外と低いので、足つき性は良いです。取りまわしも慣れれば楽に行えます。・とにかくトルクの塊のようなエンジンなので、街乗りや峠では、シフトチェンジの回数がぐんと減りました。アクセル操作だけで十分乗り回せますし、高速道路でもシフトダウンせずに楽に追い越しできます。・マルチリフレクター式のヘッドライトは、とても明るいので、夜でも安心です。」

「まさしくトルクの塊。アクセル一ひねりで凶暴に加速するフィーリングは一度味わうと忘れられなくなる。」

「1.スタイル(特に斜め後ろから見たとき)。2.低速域でのトルクの太さ。3.足つき性の良さ。4.アメリカンなのに直4。」

「何と言ってもトルクでしょう。ガオッ!と一吠えで全てが後ろに消えて行く・・ジェットコースター用のシートベルトが欲しい感じ。空冷の雰囲気を残した水冷エンジン。美しいネイキッドは空冷、でもやはり実用面から水冷がいいな・・といった方にはお勧めです。渋滞でも安心です。堂々とした体型。深いキャスター角と極太タイヤ、太いサイレンサーなどが威風堂々とした味わいを醸し出しています。 静かな低音設計(短所か?)。家族や近所の人の バイク=暴走族=喧しい といったイメージを変え、バイクが見直された。住宅地での暖機運転が気にならない。ライトが明るい。夜が楽ちんである。スタイル全般。(好き嫌いがあるけどね)」

「少しワルっぽいスタイル。(斜め後方のローアングルは絵になるぜ。)強烈な加速。(タンデム時は時々同乗者の存在を確認すること。)長い割にはそこそこ曲がる。(体重はリヤタイヤの接地面の内側に乗せよう。)足つき性がよい。(身長175cmで両足べったり。)」



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