MT-01はVMAXとどう違うの?ヤマハが送り出した異色のマシン

2005年に発売開始となったヤマハ・MT-01。

1999年の東京モーターショーに出品されたコンセプトモデルです。

これまでにない造形美、さらには一見無骨に見えるフォルムがなんとも未来を感じさせてくれるバイクでした。

どんなバイク?

MT-01のエンジンは、ロードスター・ウォーリアの1,670cc空冷45度OHV4バルブV型2気筒をベースにしています。

そして、フライホイールを18%軽量化するなど大幅に手を入れたエンジンユニットとなっています。

専用設計のCFアルミダイキャストフレームに搭載、ヤマハが送り込んだ異色のロードスポーツでした。

東京モーターショーで注目され、反響も上々だったのに発売まで6年の歳月がかかっています。

その間、熟成に熟成を重ねたのか、あるいはエンジンがまだ出来上がってなかったのか(実は張りぼてだったというコンセプトモデルは少なくありません)。

いずれにしても、ヤマハ社内で右往左往があったのは容易に想像できます。

それまでにないようなバイクでしたからね。

VMAXがあるじゃないか!と言われれば確かにそうなんですけど、似て非なるもの…らしいです。

簡単に片づけてしまいましたが、VMAX乗りの人が一番気になったバイクでしょう。

そんな人が言ってるんだから間違いないのでしょうね。

2気筒と4気筒のエンジンフィールの差はけっこう大きいようです。

XV1700がベースですからね。

モデルチェンジされることなく2009年に一代で生産終了。

MT-01のインプレッション

ライダー界隈では売れなかったマイナーバイクという位置づけをされているバイクです。

もっとも、海外向けだったので日本人の体型に合わなかったのでは?という指摘があります。

とにかく重心の高いバイクだったようですよ。

VMAXと比較されることが多いのですが、エンジンが4発とツインの違いがありますし、実際乗った感じのフィーリングがかなり違うようです。

MT-01をアメリカンテイストのスポーツバイクといった感じに捉えている人が多く感じます。

実際、ヤマハのコンセプトもそのような感じでした。

試乗したことも見たこともないバイクです。

それでも、MT-01の生産終了後もMTシリーズは続いていきました。

もっとも、MT-07やMT-09のほうが主流であり、MT-01は亜流であるみたいな、なんとも言えず不遇なバイクだった印象です。

MT-01のスペック

全長/幅/高 2185/790/1160mm
シート高 825mm
車軸距離 1525mm
車体重量 240kg(乾)
燃料消費率 –
燃料容量 15.0L
エンジン 空冷4サイクルOHV2気筒
総排気量 1670cc
最高出力 90ps/4750rpm
最高トルク 15.3kg-m/3750rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前120/70ZR17
後190/50ZR17
バッテリー GT14B-4B

みんなのインプレッション

「その独特のスタイル、V2のエンジンが自己主張している所ですね。
エンジンのフィーリングは、まさに鼓動のごとくドコドコして心地よいです。
トルク感たっぷりのエンジンは、走り出すとずーっと走り続けたくなるほど快感です。
車重のわりに走り出すと重さを感じさせないです。とても260キロあるとは思えないほど軽快に走れます。
R1ゆずりのブレーキもよく効いてくれます。」

「時速90㎞位迄、排気音がダッダッダッと一つ一つ数えられるパレスで単気筒(ツインの排気音では無い)のように実に息の長い加速感を味わえるバイクは有りません。
流石に楽器屋さん。排気音が最高にフルーティです。もう極楽浄土な気分です。
100㎞/Hでたった2,300回転ですよ、信じられますか!
排気量の割りには小振りで軽量、取り回しも軽くニュートラルです。」

「二次減速比がロング(2.2位→異常に小さいが上記の息の長い加速が味わえるヤマハさんの狙い)なので以外とスムーズにギクシャクしないで安心して乗れますよ。

シングル・ツイン好きの方、1度はお乗りすることをお勧めします。バイクに乗って30年以上、40台以上のバイクを乗り継ぎましたがこのバイクがNo.1です。

時代背景を考慮するとヤマハだから出来た外車以上に個性のあるバイクです。」

「これの前はカワサキのW650に乗ってました。それとの比較になるような感想なのでご了承下さい。
・スタイル。
買って半年以上になりますが、いまだに跨る前に数秒見ほれてます。
目の保養としても十分値打ちがあります。

・ディスプレー。
メインスイッチをオンにするときにメーターの針が往復半回転してくるのがカッコいいです。
メータパネルが白点灯もシブいです。

・エンジンの鼓動感。
車輪のついたデカイ太鼓に乗っているいるみたいです。
コーナーを抜けて加速するときがとくに最高です。
不快な雑音、機械音、振動みたいなものは一切感じられません。
機械としての完成度が高く感じられて満足度が高いです。

・速い。十分速い。
峠でトバして早くも切符を切られました。
速さに伴う振動、音が少ないのでメーターを見ずに広い道を走っていたら速度感が麻痺します。
風防を付けているのでなおさらです。

・自分の身長は174センチで足つきは問題ありません。
Wのときより車重もカサもゴツイ(260kg)のに立ちごけは一切なし(W=200kgのときは頻繁に立ちゴケしていました)。
MTは購入当初から取り回しがきついと感じたことはありません。
車幅は狭いのですり抜けも難なくこなせます。

・汚れにくい。錆びにくい。
ツーリングで長距離、雨の中を走り回っても泥汚れが少ないような気がする。
時々フクピカで拭く程度で洗車らしいことをしたことがありません。それでも車体もエンジンもピカピカです。」



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